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DapuStor、ディープラーニング技術を駆使したSSDコントローラ

DPU600

 中国DapuStorは10日(現地時間)、ディープラーニング技術を駆使したエンタープライズ向けのPCI Express 4.0対応SSDコントローラ「DPU600」、およびこれを搭載したSSD「NVMe Nida5」シリーズを発表した。

 DPU600は同社内製のコントローラで、12nm FinFETを用いて製造される。LSTM(Long Short-Term Memory)アーキテクチャを用いた人工回帰型ニューラルネットワーク(RNN)技術を駆使した「Smart-IO 2.0」を搭載し、ヒット率(命令なのかデータなのかは不明)を95%まで高めた。

 これにより、競合と比較してシーケンシャルリードは最大で7%、同ライトは54%、同IOPS性能は2倍になるとしており、企業のITインフラやクラウドインフラのなかのさまざまなワークロードに対応できるとしている。

NVMe Nida5

 DPU600を搭載したSSDとして投入されるNVMe Nida5では、キオクシアの96層BiCS4 3D Enterprise TLCフラッシュを採用し、U.2/15mm厚/PCI Express 4.0 x4接続のディスク型(N5100/N5300)と、HHHL/PCI Express 4.0 x8接続の拡張カード型(N5101/N5301)の2種類を用意する。

 このうちN5100とN5101は耐久性が1DWPD、N5300とN5301は耐久性が3DWPD。N5100/N5300のシーケンシャルリードは7,500MB/s、N5101/N5301のシーケンシャルリードは10,000MB/sに達する。

 そのほかの仕様はほぼ共通で、シーケンシャルライトは5,200MB/s、IOPSはランダムリードが180万、ランダムライトが26〜48万、ランダムリード遅延は75μs、ランダムライト遅延は10μs未満。

同社が公開したベンチマーク結果