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Seagate、RISC-Vベースのプロセッサを開発。HDDの高速化を実現

 Seagate Technologyは8日、RISC-Vベースのプロセッサ2機種を発表した。

 1つは高性能化、もう1つはエリア最適化に特化した設計を特徴とする。前者は、高度なサーボアルゴリズムの導入により、HDDにおけるリアルタイム処理性能を高める。こちらはHDDでの動作を実証済みで、初期段階のものを実装した場合、現在のものと比べて最大3倍の性能を実現できたとする。

 後者は、柔軟なマイクロアーキテクチャ構成と機能セットを特徴とし、フットプリントと消費電力の削減に最適化が図られている。こちらは設計が完了し、ビルドが進められている。バックグラウンド処理などの補助的な作業負荷に対応するもので、エッジ処理におけるセキュリティ機能などの提供を想定した。

 同社では、これらのプロセッサにより、データセンターとエッジでのリアルタイムデータ分析の高速化が実現可能となり、科学的シミュレーションやマシンラーニングなどの分野をサポートできるとしている。