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合計114PFLOPS。国内12機関のスパコン資源がCOVID-19研究者向けに無償提供

 一般財団法人高度情報科学技術研究機構は7日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の研究支援として12の機関と連携し、HPCI(革新的ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラ)を活用したスーパーコンピュータによる計算資源を無償で提供すると発表した。

 HPCIは、文部科学省が整備を行なう研究基盤で、国立大学や国立研究開発法人などのもつスーパーコンピュータをネットワークで接続し連携させたもの。各機関の協力により、新型コロナウイルス感染症対策に関する研究者を対象に、合計114PFLOPS分の計算資源を無償で提供する。

 利用可能なHPCIスーパーコンピュータは以下のとおり。

  • 北海道大学 情報基盤センター Grand Chariot / Polaire
  • 東北大学 サイバーサイエンスセンター ベクトル型スーパーコンピュータ / 並列コンピュータ
  • 筑波大学 計算科学研究センター Cygnus
  • 最先端共同 HPC 基盤施設(JCAHPC) Oakforest-PACS
  • 東京大学 情報基盤センター Oakbridge-CX
  • 東京工業大学 学術国際情報センター TSUBAME3.0
  • 名古屋大学 情報基盤センター スーパーコンピュータ「不老」Type I サブシステム(FX1000)
  • 京都大学 学術情報メディアセンター システムA(Camphor2)
  • 大阪大学 サイバーメディアセンター ベクトル型スーパーコンピュータ / PC クラスタ
  • 九州大学 情報基盤研究開発センター スーパーコンピュータシステム ITO
  • 海洋研究開発機構 地球情報基盤センター 地球シミュレータ
  • 産業技術総合研究所 柏センター AI 橋渡しクラウド ABCI

 「新型コロナウイルス感染症対応臨時課題」として4月15日より公募が開始され、2021年3月末までの期間で最大6カ月間利用できる。