NVIDIA、Jetson Nano互換でさらに高性能なAIボード「Xavier NX」

Jetson Xavier NX

　NVIDIAは6日(米国時間)、Jetson Nanoとピン互換で、より高性能を実現した「Jetson Xavier NX」モジュールを発表した。発売は2020年3月で、価格は399ドル。

　Jetson Nanoは、4コアのCortex-A57 CPUと、Maxwellアーキテクチャ/CUDAコア128基のGPUを搭載したものとなっているが、Xavier NXはXavierをベースとしており、NVIDIA独自設計の6コアのCarmel CPUと、Voltaアーキテクチャ/CUDAコア384基/Tensorコア48基/NVDLA 2基のGPUを搭載し、さらなる高性能を実現。10W駆動時で最大14TOPS、15W駆動時で最大21TOPSの演算能力を実現する。

　このため、複数のニューラルネットワークの並列実行を可能とし、小型の商用ロボット、ドローン、向上のロジスティックスおよび生産ライン向けのインテリジェントな高解像度センサー、光学検査、ネットワークビデオレコーダ、携帯医療機器などの組み込みに好適としている。

　このほかボード上には、8GBのLPDDR4(51.2GB/s)を集約。4K/30fps/2ストリームのビデオエンコーダ、4K/60fps/2ストリームのビデオデコーダ、6チャネルのCSIカメラインターフェイス、Gigabit Ethernet機能を備える。OSはUbuntuベースのLinuxをサポートする。

　なお、11月6日より、Jetson AGX Xavier開発者キット向けのパッチをリリースし、Xavier NXをエミュレート可能となる。