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TP-Link、“高コスパ”なWi-Fi 6対応無線LANルーターとアダプタを投入

~Intelチップセット採用

ティーピーリンクジャパン株式会社 リテールアカウントマネージャー 近藤雅人氏(中央右)、DetonatioN Gaming CEO 梅崎伸幸氏(中央)、同Melofovia選手(左端)、同SUMOMOXqX選手(右端)

 ティーピーリンクジャパン株式会社は、Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応の無線LANルーター2製品およびアダプタ1製品を、10月31日より発売、予約受付を10月17日より開始する。

 3製品ともにWi-Fi 6規格に対応した製品で、ルーター2製品は接続端末にトレンドマイクロのアンチマルウェアサービスを提供する「HomeCare」も搭載する。

 本稿では都内で開催された製品発表会の模様をお伝えする。製品の詳細については既報を参照されたい。

 登壇したティーピーリンクジャパン株式会社 リテールアカウントマネージャーの近藤雅人氏は、Wi-Fi 6の利点として、より高速、多台数接続、低遅延の3要素を挙げた。

 従来のWi-Fi 5では変調方式として256QAM(8bit)が採用されていたが、Wi-Fi 6では1,024QAMへと拡張され、10bit信号を転送できる変調方式が採用され、転送速度が高速化されていると説明。チャンネル幅も80MHzから160MHzへ拡張されたことで、8K映像などの大容量コンテンツ転送でも対応できるとした。

 多台数の接続については、LTEなどで採用されている複数台へ同時に通信できる「OFDMA」のサポートで、とくに接続台数の多い空港やカフェといった公共スペースでのWi-Fi利用時に効果があるとした。

 加えて、OFDMAと電波に“色”を付けることで、近所の別ルーターなど別回線との混線を低減する「BSS Color」により低遅延を実現するという。

 「Target Wake Time (TWT)」により、通信が発生しない端末側のアンテナをスリープさせることでバッテリ消費を抑えることも可能となったとする。

Wi-Fi 6の利点
1024QAM
160MHzチャンネル幅
OFDMA
BSS Color
TWT

 「Archer AX11000」は、外部アンテナ8本を備えたゲーミング無線LANルーターで、税別店頭予想価格は45,800円前後の見込み。

 1.8GHzの4コアCPU(Broadcom製チップセット)と1GBメモリを備え、合計10Gbps超の転送速度だけでなく、対応ゲームの通信を検知して最適化する「ゲームプロテクター」、Pingをリアルタイム表示したりゲームプレイ時間などを確認できる「ゲーム統計」などの機能を紹介した。

 プロeスポーツチームDetonatioN Gamingによる検証では、Wi-Fi 5比でPUBGの遅延低減やゲームダウンロード速度の高速化が確認できたという。

Archer AX11000
背面
トライバンド
2.5GbE WANとGbE LAN×8
ゲームアクセラレーター
ゲーム統計
DetonatioNによる検証
Pingが改善
DL速度高速化

 「Archer AX50」と「Archer TX 3000E」は、WI-Fi 6対応のルーターとアダプタ。税別店頭予想価格はそれぞれ12,800円前後、5,270円前後の見込み。両製品ともにIntel製チップを採用している。

 インテル株式会社 技術本部工学博士部長の安生健一朗氏は、Wi-Fi 6は過去10年で最大の無線通信革新であるとIntelは考えていると紹介し、今回のIntel製チップセットを採用した2製品と第10世代Coreプロセッサ搭載PCを組み合わせることで、最高の無線通信環境を構築できるとアピールした。

Archer AX50
背面
Archer TX3000E
インテル株式会社 技術本部工学博士部長 安生健一朗氏(中央)
過去10年で最大の無線通信革新
Intel Home Wi-Fi WAV600
最大3Gbps

 TP-Linkでは、今回発売の3製品について競合他社よりも安価な価格設定であり、「高いコストパフォーマンス」をアピールしたほか、さらに安価なWi-Fi 6ルーターの投入や、メッシュルーター、中継機も開発中であるとした。

競合製品との価格比較
さらに安価なWi-Fi 6ルーターの投入を予定
Wi-Fi 6対応メッシュルーターと中継機も開発中
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