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EIZOが有機EL初採用。21.6型4K OLEDディスプレイを500台限定で発売

FORIS NOVA

 EIZO株式会社は、21.6型の4K有機EL(OLED)ディスプレイ「FORIS NOVA」を11月1日に発売する。全世界500台限定となり、直販サイトのEIZOダイレクトでのみ販売。税別価格は35万円。本日(10月2日)より予約受付を開始している。

 EIZO初のOLEDディスプレイであり、プライベート空間で使用することを想定した製品。近年の高精細な映像コンテンツや動画配信サービスを個人で最大限楽しめる高性能なディスプレイとして開発された。OLEDパネルによって、製作者の意図に沿った緻密で鮮やかな色彩の映像を再現可能としている。

 デスク上に置きやすい21.6型を採用し、同社液晶ディスプレイに取り付けられているような従来の台座はないが、一体型スタンドを使って11~30度の範囲でチルト調整できる。筐体はアルミダイカストで製造された高精度な造形で、上品な3色のグレーを施すことでさまざまな場に調和するデザインを実現。2019年度のグッドデザイン賞も受賞している。

 解像度はアスペクト比16:9の3,840×2,160ドット、コントラスト比は最大100万:1と高く、OLEDならではの完全な黒を再現でき、低階調や明暗の混在したシーンで忠実な描写が可能という。HDR10や4K放送に用いられているHLG(Hybrid Log Gamma)のガンマ特性に対応。色域は一般的な液晶ディスプレイの1.5倍となる約80%のBT.2020をカバー。応答速度は中間色で0.04ms、フレーム遅延も0.1フレームと非常に高速なことも特徴となっている。

 そのほかのおもな仕様は、パネルは非光沢タイプでJOLED製、画面サイズは21.6型(549mm)、画素密度204ppi、表示色は約10億7,374万色(10bit)、輝度はピークが330cd/平方mで標準は130cd/平方m、HDR10とHLGのHDRフォーマットをサポートする。

 映像入力端子はHDMI×2(Deep Color、HDCP2.2/1.4対応)、スピーカーは1+1W、音声出力端子としてラインアウトとヘッドフォンのステレオミニジャックを装備。本体サイズは525.8×139.7~285×358.5~318.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.2kg。保証期間は3年間で、無輝点保証は購入から6カ月間。

 早期予約特典として、10月27日までに予約した場合、抽選で1番目に製造したFORIS NOVAの購入権が付与されるキャンペーンが実施されている。