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Google、声が出せない状況でも緊急通報できる機能

タップで緊急通報を行なう様子

 米Googleは、Androidスマートフォンで声を使えない状況下でも緊急通報できる機能を発表した。

 事故などによる怪我や身体的な障害、声を発すると危険な状況にある場合など、声が使えない場合の緊急通報を円滑に行なえるようにする機能。Google純正の通話アプリで使える機能で、この機能は米国向けに今後数カ月で利用可能になる。対応端末はPixelシリーズおよび一部Androidスマートフォン。

 緊急通報を行なうと通話画面上に救急(Medical)、消防(Fire)、警察(Police)の3つのボタンが出現する。必要なものをタップすると、話者が話せないか聞き取れない状況にある可能性がある旨、現在の位置、救急・消防・警察のどれを必要としているかを自動音声が読み上げてオペレーターに伝える。画面上には自動音声の文面が表示されるほか、読み上げている部分が色づけされていくため、音声を聞かなくても通報内容が確認できる。

 現在位置については、緊急通報時にGPSの位置情報を共有する機能がすでに実装されているが、今回新たに「plus code」を使った位置情報も加えて提供する。plus codeは、短いコードで地球上の特定の座標を表現する同社のサービスで、オペレーターはGPSの情報と合わせて信頼性の高い位置情報を得られるという。