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Google、AIで雑音から音声を抽出し聞き取りやすくするスマホアプリ

 米Googleは24日(米国時間)、聴覚障害者向けのアクセシビリティアプリ「Sound Amplifier(音声増幅)」をリリースした。

 Sound Amplifier(音声増幅)は、スマートフォン上のマイクなどから入力された音声をアプリ上で聞き取りやすいように調整し、イヤフォンから出力するアプリ。Androidのアクセシビリティ機能ではなくアプリとして提供されるため、ホーム画面から直接呼び出せて使いやすい。

 アプリ上にはブーストと微調整の2つのスライダーが備えられており、調整することで音を聞き取りやすくする。左右の耳の聞こえ方に合わせて個別の調整を行なうオプションも用意する。さまざまな環境下で人がどのように音を聞き取るかを機械学習で分析したことで、少ない設定項目でも効果が発揮できるという。

 画面中央の再生マークをタップすると機能が有効になるとともに、オーディオビジュアライザがマークの周囲に表示され、音が鳴っていることが視覚的に確認できる。また、ノイズキャンセリング機能も低/中/高の3段階で備える。

 同アプリはAndroid向けにすでに配信中で、Android 6.0以上の端末で利用できる。なお、使用するイヤフォンは有線(3.5mm/USB)に限られ、現時点でBluetoothイヤフォンは使えない。

現時点では有線のイヤフォンのみサポートする