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JEDEC、低消費電力版DDR5メモリ「LPDDR5」規格を公開
2019年2月20日 19:41
メモリなどの半導体の標準規格を策定している団体のJEDEC Solid State Technology Associationは、低消費電力動作版の次世代DRAMである「LPDDR5」規格を公開した。
前世代のLPDDR4規格と比較した場合、データ転送速度は2倍の6,400MT/secになり、スマートフォンやタブレット、薄型のノートPCなどの性能向上に寄与するという。
低電力化のために追加された機能がいくつかあり、なかでもData-Copy/Write-Xと称した低電力でのR/W機能でシステム全体の消費電力の低下が見込めるという。
Data-Copyは、1本のI/Oピンに送信されたデータをほかのピンにコピーするようにデバイスに指示することにより、ほかのピンから再度データを転送する必要がなくなるもの。Write-Xは、特定のアドレスにオール0/オール1のどちらかを書き込むようにデバイスに指示し、SoCからLPDDR5デバイス側にデータを送信する必要がなくなるという。
さらに、自動車などの信頼性や保守性が求められる製品への搭載も想定されており、ECC機能なども実装可能という。