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Samsung、初の折りたたみ可能なディスプレイを搭載したスマホをデモ

~Androidが標準でサポートへ

画面折りたたみスマートフォンのコンセプトモデル

 韓国Samsungは7日(米国時間)、開発者向け会議「Samsung Developer Conference 2018」を開催し、このなかで同社 SVP of Mobile Product MarketingのJustin Denison氏が、初の折りたたみ可能なディスプレイを搭載したスマートフォンをデモした。

 同氏のデモ時は会場が暗転し、「詳細については語れない」としながらも、2つ折り財布のような端末をポケットから取り出した。このコンセプトモデルは、閉じたときの外側となるほうに小型ディスプレイ、内側に大型のディスプレイを備えており、スマートフォンとしてもタブレットとしても利用できるようになっている。

折りたたんだときに外側に来る方にもディスプレイを1基搭載
開けばタブレットのように利用できる

 内側のディスプレイにはフレキシブルなAMOLEDを採用。通常のスマートフォンでは表面にガラスを採用しているが、本機では折りたたみに対応できるよう、伸縮するポリマー素材を新たに開発した。

 この折りたたみ機構に対応するためにGoogleと協業し、Android自身を折りたたみ形状に標準で対応させた。アプリのシームレスな画面移行のみならず、タブレット形状時では3つのアプリを並べてマルチタスクに操作できる。

 なお、コンセプトモデルでは(おそらく携帯時の画面破損を防ぐため)画面が内側になるよう折りたたまれていたが、Samsungが開発したAMOLEDディスプレイおよびAndroidの機能としては、外側になるように折りたたむこともできるようになっている。

 Samsungによると、この折りたたみスマートフォンを2019年にも投入する予定としている。

折りたたみのための新素材開発