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MSI、Core i9/GeForce GTX 1080搭載ゲーミングノートを一斉発表
~プロゲーミングチーム「SunSister」ともスポンサー契約締結
2018年4月13日 13:05
MSIは、京都市内で新製品発表会を開催し、ゲーミングノートPC「Gシリーズ」新モデルを発表した。4月20日より順次発売する。
今回の発表会は、京都にある専門学校「京都コンピュータ学院」の一室で開催された。MSIと京都コンピュータ学院は、2016年に開催されたイベントより親密な関係となっているそうで、「京都コンピュータ学院とともに日本でのゲーミング市場を盛り上げたい」との想いから、今回の同校での発表会開催を企画したという。
発表会には、京都コンピュータ学院の生徒が参加するとともに、司会進行も同校の生徒が担当した。また、インテル株式会社 コンスーマー・クライアント・マーケティング部 部長の森井信吉氏、キヤノンマーケティングジャパン株式会社 主席の村中恒夫氏、株式会社アルファコード 代表取締役社長の水野拓宏氏などの来賓も登壇し、同校の生徒に向けた講演を行なった。
今回発表された新モデルは、すべての製品が第8世代Coreプロセッサを搭載。また、一部モデルでは、4月3日に発表された開発コードネーム「Coffee Lake H」こと6コア12スレッド処理対応の第8世代Core Hプロセッサを採用。さらに、従来モデルにも第8世代Coreプロセッサ搭載モデルが追加される。
GT75 Titan
新モデルのなかでウルトラハイエンドモデルとして位置づけられている「GT75 Titan」では、CPUにMSIノートPCとして初となる「Core i9-8950HK」を搭載。合わせてGPUにGeFoce GTX 1080を採用することにより、デスクトップゲーミングPCに匹敵する性能を実現。
冷却機構としては従来のGTシリーズでも採用されている、2基の大型ファンと9本のヒートパイプを組み合わせた「Cooler Boost Titan」を搭載し、CPUやGPUの熱を効率良く排出し性能を最大限引き出せるだけでなく、CPUのオーバークロック動作にも対応するという。
このほか、キー単位で発色を制御できる「Per-Key RGB」対応の薄型メカニカルキーボードの搭載、10Gbit LAN対応の「Killer MultiGiG」、IEEE 802.11ac準拠無線LAN「Killer Wireless-SC 1550」、Thunderbolt 3、ハイレゾ出力対応オーディオジャックの用意なども特徴となる。
GT75 Titanシリーズには、ディスプレイや搭載CPUの異なる3モデルが用意されるが、今回の発表会で展示されていたCore i9-8950K搭載モデルは、メモリにDDR4-2666 16GB(8GB×2)、内蔵ストレージに512GBのNVMe/PCIe M.2 SSDと1TBのHDDを同時搭載。液晶は1,920×1,080ドット表示、リフレッシュレート120Hz、応答速度3msという仕様の17.3型となる。
サイズは428×314×31~58mm(幅×奥行き×高さ)、重量は4.56kg。発売時期は2018年4月下旬から5月中旬を予定し、価格は490,000円前後。
GS65 Stealth Thin
薄型軽量モデル「GS65 Stealth Thin」は、MSI製ゲーミングノートPCとして初となるディスプレイ狭額縁仕様の採用により、15.6型ディスプレイを搭載しつつ、フットプリントが357.7×247.7mm(幅×奥行き)と14型ノートPC相当のコンパクトボディを実現する点が大きな特徴。
合わせて、高さ17.9mm、重量約1.88kgの薄型軽量筐体となっており、優れた携帯性を備える。さらに、従来よりも薄型軽量の180W ACアダプタを採用することで、ACアダプタと同時に持ち出す場合の機動性も高められている。
筐体の随所にゴールドがあしらわれている点が、デザイン上の特徴となっている。天板のドラゴンエンブレムや、側面、ヒートシンク部などにゴールドを採用することで、MSI製ゲーミングノートのなかでも特徴的な個性を実現。キーボードにはキーごとに発色を制御できるPer-Key RGB対応キーボードを採用しているため、ゲーミングPCらしいカラフルなイルミネーションも楽しめる。
CPUはCore i7-8750H、GPUはGeForce GTX 1070を採用するとともに、3個のファンと4本のヒートパイプを組み合わせた冷却機構「Cooler Boost Trinity」の採用で、薄型軽量ボディながら優れた性能を発揮。
ディスプレイには、表示解像度1,920×1,080ドット、リフレッシュレート144Hz対応のIPS液晶パネルを採用。しかも、ゲーミングノートながら最大6時間(JEITAバッテリ動作時間測定法 Ver2.0)の長時間バッテリ駆動も可能となっている。
このほか、IEEE 802.11ac準拠無線LAN「Killer Wireless-SC 1550」、M.2スロットを2基内蔵しM.2 SSD RAID構成に対応、ハイレゾ出力対応オーディオジャックの用意など、ハイエンドゲーミングノートに匹敵するスペックを実現している。
2018年4月20日より発売となり、内蔵ストレージとして512GBのNVMe/PCIe M.2 SSDを搭載するモデルで価格は320,000円前後。
GE63 Raider RGB / GE73 Raider RGB
多機能高性能モデルとなるGEシリーズは、「GE63 Raider RGB」と「GE73 Raider RGB」の2モデルを用意。いずれも、天板の左右に12ゾーンずつ、合計24ゾーンのイルミネーション「Mystic Light」を搭載しており、カラフルなイルミネーションが可能となっている点が特徴。専用ユーティリティ「SteelSeries Engine 3」を利用することで、好みの発光パターンを登録できる。
GE63 Raider RGBは、CPUにCore i7-8750H、GPUにGeForce GTX 1060、1,920×1,080ドット表示、リフレッシュレート120Hz、応答速度3ms対応の15.6型液晶を搭載する。
メモリは標準でDDR4-2400を16GB(8GB×2)、256GBのM.2 SSD(NVMe/PCIeまたはSATA)と1TBのHDDを同時搭載。
有線LANはKiller E2500 Gigabit LAN、無線LANはIntel Wireless-AC 9560を採用。サイズは383×260×29.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.49kg。
発売時期は、2018年4月20日を予定しており、価格は260,000円前後の見込み。
GE73 Raider RGB
GE73 Raider RGBは、CPUはCore i7-8750HとGE63と同じだが、GPUはGeForce GTX 1070を採用。またディスプレイは1,920×1,080ドット表示、リフレッシュレート120Hz、応答速度3ms対応の17.3型液晶となる。
メモリは標準でDDR4-2400を16GB(8GB×2)搭載し、内蔵ストレージは256GB M.2 SSD(NVMe/PCIeまたはSATA)と1TB HDDの同時搭載、または512GBのM.2 SATA SSDのいずれか。
有線LANはKiller E2500 Gigabit LAN、無線LANはKiller Wireless-SC 1550を採用。サイズは419.2×287.1×30.15mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.89kg。
発売時期は2018年4月20日を予定し、価格は300,000円前後からとなる。
GP63 Leopard
メインストリームモデルのGPシリーズ新モデルとなる「GP63 Leopard」。こちらは上位機種となる2017年登場の「GE63」シリーズをベースとしており、アルミニウム合金製の天板パネルや、スポーツカーをイメージしたレッドラインのイルミネーションを採用。
CPUにはCore i7-8750H、GPUにGeForce GTX 1060、メモリは標準でDDR4-2400を16GB(8GB×2)搭載するなど、上位モデルに匹敵するスペックを搭載。
上位モデルで採用される2基のファンと7本のヒートパイプを組み合わせた強力な冷却システム「Cooler Boost 5」も装備し、メインストリームモデルながら贅沢な仕様となっており、ゲーミング用途はもちろん、動画編集などのクリエイティブ用途にも柔軟に対応するとしている。
内蔵ストレージは256GBのM.2 SSD(NVMe/PCIeまたはSATA)と、1TB HDDを同時搭載。ディスプレイは1,920×1,080ドット表示、リフレッシュレート120Hz、応答速度3ms対応の15.6型液晶を採用。キーボードは3ゾーンでのイルミネーション制御に対応する「Steelseries RGB ゲーミングキーボード」となる。
有線LANはKiller E2500 Gigabit LAN、無線LANはIntel Wireless-AC 9560を採用。サイズは383×260×29mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.2kg。
2018年4月18日より順次販売開始となり、価格は230,000円前後。
このほかにも、MSI製の15.6型液晶搭載ノートPCとして初めてGeForce GTX 1080搭載のハイエンドモデル「GT63 Titan」、デザインをリニューアルし、上位モデルで採用される強力な冷却システム「Cooler Boost 5」を採用するエントリーモデルの「GL63」および「GL73」シリーズなども、新モデルとして発表された。
さらに、GeForce GTX 1080を2基搭載しSLI構成を実現する既存最強モデル「GT83 Titan SLI」にも、第8世代Coreプロセッサ搭載モデルが追加となる。
そして、これら新モデルでは、バージョンアップし機能強化した専用ユーティリティも付属する。
システム管理ソフトの「Dragon Center」はバージョン2.0となり、デザインを一新するとともに、新機能を追加。
新機能となる「Gaming Mode」では、Dragon Center対応ゲームを利用する場合に、メモリを自動で開放したり、キーボードのRGBイルミネーションを自動で最適化する。
また、同じく新機能の「Voice Boost」では、Skypeなどのボイスチャットソフトと、ゲームのボリュームバランスを自動調整するという。ほかにも、システムモニターでは1クリックでメモリを解放したり、CPUやGPUのデバイス情報を表示する機能を追加。システムチューナーでは、CPUやGPUの動作クロック、ファンの回転数などをカスタマイズし保存できるようになった。
サウンドユーティリティの「Hanimic」もバージョン3にパワーアップ。ユーティリティのデザインをリニューアルするとともに、USBやBluetooth対応のサウンド機器との互換性が高められ、より優れたサラウンドサウンド環境を実現できるようになったという。
さらに、2018年1月より、第7世代/第8世代Coreプロセッサ搭載製品購入者への特典として展開されている「MSI×CyberLinkコラボレーション 3大特典キャンペーン」が、発表された新製品に対しても提供となる。
このキャンペーンでは、対象製品を購入後に製品登録を行なうことで、CyperLink製のビデオ編集ソフト「PowerDirector 15 特別版」、ビデオ用色編集ソフト「ColorDirector 5 特別版」、オーディオ編集ソフト「AudioDirector 7 特別版」が、購入特典としてダウンロード可能。
今回の発表会ではゲーミングノートPC新製品の発表に加え、MSIによる日本のプロゲーミングチームへのスポンサーシップについての発表も行なわれた。
そのプロゲーミングチームは、「PlayerUnknown's BattleGrounds」や「Alliance of Valiant Arms」、「Overwatch」などで活躍する「SunSister」で、今後MSIがメインスポンサーに就任するという。MSIのスポンサーシップにより、SunSisterにはゲーミングPCやビデオカードなどのPCパーツの提供、海外遠征時の練習環境、各種イベントの開催、チームのブランディングなどがMSIから提供されることになるという。
Sunsister代表の太田桂氏は、「MSIからの強力なサポートをいただけることに、非常にうれしく思うとともに、非常に身が引き締まる想いがしている」と述べるとともに、今後さらなる精進を重ねて邁進していくと、抱負を語った。