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Microsoft、未来のおもちゃ箱を実現する「Project Zanzibar」
~物体/タッチ/ジェスチャーを検知
2018年4月10日 13:51
米Microsoftは9日(米国時間)、マット型のセンシングプラットフォーム「Project Zanzibar」を発表した。
同社の研究部門Microsoft Researchの英ケンブリッジと米レドモンドの研究チームが共同で開発したもので、上に乗せたオブジェクトの位置の特定/感知だけでなく、タッチ操作も認識できるというマット。
マットにはNFCと静電容量式のセンサーが組み込まれており、30mm以内のNFCタグに対して通電と通信が可能となっている。静電容量センサーはタッチ操作のほか、空中で行なったジェスチャーなども認識できるという。フットプリントや位置、向きのほか、オブジェクトを重ねても検知できる。
ディスプレイを搭載したデバイスと接続することで、マット上の空間と仮想空間を連動させられる。
デバイスとの接続はUSBまたはBluetoothで行なわれ、オブジェクト検出と処理はマット側で完結しているため、スマートフォンでも使用できるのも特徴。
研究チームのNicolas Villar氏は、コンピュータとのやりとりを自然で“見えないもの”にする方法としてProject Zanzibarを開発しており、技術を使っている気にならずに技術の力を得るためには、技術を見えないようにすることが大事だったと語っている。
想定シーンとしては、マット上の世界と仮想世界が連動した「おもちゃ箱」や、カードゲームなどのほか、教育用途なども挙げられている。