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TP-Link、メッシュネットワークで家庭内Wi-Fiから死角をなくす「Deco M5」

Deco M5 3個セット

 ティーピーリンクジャパン株式会社は、「オールカバーホームWi-Fiシステム」を謳う無線LAN機器「Deco M5」を発表した。3個セットおよび単体で発売され、3個セットは22日より発売し、単体の発売日は未定。3個セットの店頭想定価格は33,000円前後で、単体価格は12,000円前後の見込み。

 Deco M5は、IEEE 802.11ac対応無線LANルーターと中継器両方の機能を備えた製品。独自のメッシュネットワーク技術「オールカバーホームWi-Fiシステム」により、家庭内のすみずみまで電波を届けるとしている。3台で420平方mをカバーし、最大10台までネットワークを構築できる。

 中心となるのが「TP-Link ART (アクティブルーティングテクノロジー)」で、Decoの各ユニットの位置と家庭内の全機器との接続に最適な経路を自動的に選定するという。ストリーミング動画の視聴やゲーム、ファイルダウンロードなど、用途に応じ周波数帯をそれぞれ選定できる。

 MU-MIMOにも対応し、同時に複数端末と安定した接続が可能となっている。

TP-Link ART
3台で420平方mをカバー
IEEE 802.11k/v対応でシームレスな切り替え

 本体デザインは螺旋をモチーフにしており、シンプルなデザインとなっている。インジケータのLEDはマルチカラーで、従来のようにいくつものLEDを備えるのではなく、1つにまとめられている。

螺旋
カラーLED

 セキュリティ機能として「TP-Link HomeCare」も備え、製品保証期間である3年間は無償で提供される。

 悪意のあるサイトブロック、侵入保護、感染した機器を隔離するといったアンチウイルス機能はトレンドマイクロが提供。3年間で約4万円相当のウイルス対策だという。時間制限やWebサイトアクセスログの閲覧といったペアレンタルコントロールのほか、アプリケーションやデバイスに基づいて帯域の優先度を選べるQoSも提供される。なお、3年経過後のサポートなどについては現在未定とのことだ。

HomeCare
アンチウイルスはトレンドマイクロ提供
ペアレンタルコントロール
QoS

 Bluetooth 4.2での接続に対応しており、本体の設定もBluetooth経由でスマートフォンアプリから行なう。Gigabit Ethernetを2ポート備えているが、LANポートとWANポートの区別がないのも特徴で、「より高いユーザビリティを実現している」とする。

 また電源ポートはUSB Type-Cで、ACアダプタが付属する。同社によれば、無線LAN機器としては日本初のType-Cポート搭載機器になるという。

WANとLANのコンボポート
MU-MIMOとBluetooth搭載

 搭載プロセッサはQualcomm製4コアCPUで、内蔵アンテナは4本。最大通信速度は5GHz帯で867Mbps、2.4GHz帯で400Mbps。

 本体サイズは120×38mm(直径×高さ)。

発表会にて製品説明を行なったティーピーリンクジャパン株式会社 ディストリビューションマネージャー 木下祐介氏
Qualcomm製クアッドコアCPU
転送速度867Mbps
利用推奨環境
本体
製品背面
裏面
ACアダプタ
長さは1.5m以上はあるように見受けられた
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