やじうまミニレビュー
ディスプレイ上に設置できる“棚”
~サンワサプライ「MR-VESA3」
(2015/5/29 06:00)
皆さんのデスク上はキチンと整理整頓されているだろうか? ちなみに筆者は物を出しっ放しにすることがほとんどで、ざっと自分のデスクを見渡してみると、ボールペン、メモ帳、ドライバー、ハサミ、カッター、電卓、スマートフォン……と、いろいろな物が散らばっている。どうせ引き出しに入れてもすぐに取り出して使うので、開け閉めが面倒だと結局そのまま放置してしまうのだが、それだと目的の物がデスクのどこかに埋もれてしまい、いざという時に困るなんてことは日常茶飯事である。
今回紹介する製品は、そんな小物類を置くのも取るのにも便利な“棚”。それも液晶ディスプレイの上にスペースを作れるという代物だ。単体のディスプレイを使っている人が対象となるが、デスク上のスペースはそのままに、新たに収納場所を作り出せるのである。メーカーはサンワサプライで、商品名は「MR-VESA3」。Amazonでの購入価格は4,112円だった。
MR-VESA3は、ディスプレイのVESAマウントを利用して棚を設置する組み立て式のアイテム。75mmおよび100mmのどちらの規格にも対応できる。棚のサイズは365×222mm(幅×奥行き)、耐荷重は1kgで、材質はスチール。対象ディスプレイは19~24型となる。
ディスプレイの背面がやけに出っ張っているなど、よほど特殊な形状でない限り、VESAマウントのネジ穴が空いていれば装着できる。注意したいのは、標準のスタンドが背面のVESAマウントを最初から使用しているディスプレイで、このタイプだと場合によっては設置できない可能性がある。
そうしたディスプレイでも、以下の真ん中と右の写真のように、VESAマウントに固定するブラケットをスタンドとディスプレイの間に挟むことで使用できるかもしれない。このやり方はディスプレイアームを使う場合の設置方法なのだが、物によってはネジの長さが合わなくなったり、ブラケット両側面との干渉が考えられるので、事前にWebサイトからマニュアルをダウンロードして、寸法をしっかりと測った上で購入を検討して欲しい。
組み立て難易度は高くなく、説明書に書かれている手順に沿って進めるだけ。工具は一般的な2番のプラスドライバーさえあればいい。以下のように簡単に作成できる。
組み立て作業自体は簡単なのだが、今回入手した製品の個体差なのか、手回しネジが非常に固く回すのに苦労した。とても指だけでは回らないのでペンチを利用したのだが、手回し部分はプラスチックでできているため、力を入れ過ぎて危うく壊しそうになってしまった。筆者と同じように手回しネジが固かった場合は、工具を使う必要が出てくるが、ネジを壊さないように気を付けて欲しい。
それでは、完成したところで、早速物を乗っけてみよう。
MR-VESA3を使用してみたところ、ディスプレイの上というのは物を置くにも物を取るにも、簡単に手が届くし目にも入るので、とても便利に活用できる。使用頻度の高い物を置いておくのにちょうどいい感じだ。ただ、耐荷重が1kgなので、その点は気を付けておきたいところ。少しでもデスク周りのスペースを確保したいという方は、本製品を検討してみるといいだろう。
ちなみにサンワサプライはMR-VESA3の弟分として、MR-VESA2も販売している。こちらは棚のサイズが350×135mm(同)と奥行きが90mmほど短く、MR-VESA3のような棚の微調整ができないが、Amazonでの価格は3,079円と1,000円ほど安い。こちらも検討の価値ありだ。