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Android 16を搭載した11型タブレット「LAVIE Tab T11」レビュー

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11型タブレット「LAVIE Tab T11」

 NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)から発売された「LAVIE Tab T11(PC-T1155MAS)」(以下T11)は、Android 16を搭載した11型タブレットである。NEC PCは、以前からAndroidタブレットを継続的に出している数少ない日本メーカーであり、コンシューマー向けからビジネス向けまでさまざまな製品を販売している。今回、LAVIE Tab T11を試用する機会を得たので、レビューしていきたい。

ハードウェアスペックは旧モデルと同じでOSのみアップデート

 T11は、最新のAndroid 16を搭載した11型タブレットであり、同時に上位モデルとして「LAVIE Tab T11N」(以下T11N)が発表されている。両者のSoCや液晶などは同じだが、メモリやストレージなどの仕様が異なる。

 上位のT11Nは、メモリが8GBで、ストレージが約256GBだが、T11は、メモリが4GB、ストレージが約128GBとなる。また、T11Nには、デジタルペンが標準で付属するが、T11には、デジタルペンが付属していない。なお、T11Nのハードウェアスペックそのものは、2025年11月に発売されたAndroid 15搭載の11Nと同じである。

 SoCはMediaTek Dimensity 6300である。パフォーマンスコアを2つと高効率コアを6つ搭載したオクタコアCPUであり、性能的にはエントリーからミドルレンジに位置する。

薄さ7mmのスリムな筐体を実現

 まず、外観から見ていこう。本体のサイズは、254.6×166.2×7.0mm(突起部を除く)であり、厚さが7mmと薄いことが魅力だ。重量も約485gと軽く、気軽にバッグなどに入れて持ち運べる。本体色はルナグレーと呼ばれる、光沢のあるグレーだ。

T11の筐体は厚さ7mmと薄く、持ち運びやすい

 ただし、防水機能はIPX2相当(鉛直方向から15度傾けた機器に対して、3mm/分の水を各方向から2.5分間ずつ計10分間滴下し、機器を動作させたときに正常動作する機能)だ。それほど高い防水機能ではないので、水回りで使うときは気をつけたほうがよい。防塵機能はIP5X相当(直径75μm以下の塵埃が入った装置に機器を8時間入れて撹拌させ、取り出した機器を動作させたときに正常動作する機能)であり、防塵機能はかなり強い。

 インターフェイスはシンプルで、右側面(本体を横画面にしたとき)にあるUSB 2.0 Type-C×1とヘッドフォン/マイク端子のみだ。USB Type-Cは給電用端子も兼ねている。ストレージ容量は約128GBとやや少ないが、microSDカードスロットを備えており、microSDカードを追加ストレージとして利用することが可能だ。ただし、microSDカードスロットはスマートフォンなどと同様にトレイ式であり、頻繁に出し入れするものではない。ほぼ固定式と思ったほうがよいだろう。

裏面には背面カメラが用意されている。背面カメラの部分は少し分厚くなっている
左側面。電源ボタンとスピーカー(2つ)が用意されている
右側面。USB 2.0 Type-Cとスピーカー(2つ)が用意されている
下面

 電源ボタンは左側面(本体を横画面にしたとき)に、音量ボタンは上面に用意されている。また、前面と背面に1つずつカメラを搭載しており、背面カメラは有効画素数約800万画素でオートフォーカス、前面カメラは有効画素数約500万画素で固定フォーカス、顔認証対応だ。

 カメラの画質は、スナップ写真やメモ代わりに使うには問題はないレベルだ。カメラアプリにはAI機能があり、シーンを識別して適切な補正を行なってくれる。

上面。2つの音量ボタンとmicroSDカードスロットが用意されている
上面にトレイ式のmicroSDカードスロットが用意されている
背面カメラは有効画素数約800万画素で、オートフォーカス対応である
前面カメラは有効画素数約500万画素で、固定フォーカスだが顔認証に対応
背面カメラで撮影した写真。AIオフ
同じ場所でAIをオンにして撮影した写真。植物であることを認識して、より明るく、緑が鮮やかに強調されている

液晶は高精細で表示品位も高く、Widevine L1対応で動画視聴にも好適

 液晶は11型で、解像度はWQXGA(2,560×1,600ドット)である。コミックや電子書籍を読むにもちょうどいい大きさで、発色も良好だ。リフレッシュレートが90Hzと高いため、スクロールなども滑らかだ。さらに、Widevine L1に対応していることも評価できる。

 WidevineとはGoogleが提供しているDRM技術であり、L1が最も高いセキュリティレベルとなる。Widevine L1対応なら、Amazon Prime VideoやNetflixなどの動画配信サービスにおいて、4KやHDRといった高画質での動画再生が可能になる。実際に、Amazon Prime VideoやYouTubeなどで4K動画を再生してみたが、問題なく高画質での視聴が楽しめた。

 センサーとして、GPS、加速度センサー、光センサー、Hallセンサーを搭載しており、ナビゲーションなどにも利用できる。また、通信機能として、IEEE 802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LANとBluetooth 5.2を搭載する。

 スピーカーはステレオだが、左右に2つずつ、合計4つのスピーカーを搭載。Dolby Atmosにも対応しており、立体的な音響が楽しめる。音量についても個人で音楽や動画を楽しむには十分だ。

 バッテリ容量は7,040mAhと大容量で、Web閲覧時の公称駆動時間は約13時間と十分長い。また、付属のACアダプタは20W仕様で、充電時間も約2時間と比較的短時間である。

「DRM Info」で、Widevine対応状況を確認したところ。Security LevelがLV1になっていることが分かる
液晶の発色も良好だ
付属のACアダプタは20W仕様である
充電はUSB Type-C端子で行なう。USB Type-A to Cケーブルが付属する

オプションのデジタルペンを利用可能、Androidタブレット入門機としておすすめ

 LAVIE Tab T11は、機能的にはシンプルだが、オプションとしてデジタルペンやスタンド付きタブレットカバーなどが用意されているので、必要に応じて購入できる。デジタルペンは4,096段階の筆圧検知に対応し、傾きセンサーやパームリジェクションも搭載しているので、快適に手書きメモやイラスト描きなどが行なえる。デジタルペンで使うと便利なノートアプリ「Nebo」もプリインストールされている。

 LAVIE Tab T11は、重いゲームをプレイするには向かないが、コミックや電子書籍を読んだり、映画などの動画を視聴したりするにはぴったりのAndroidタブレットである。もちろんネットサーフィンなども快適だ。国内メーカー製という安心感もあり、気軽に使えるAndroidタブレットが欲しい人や、初めてAndroidタブレットを購入するという人におすすめだ。