やじうまミニレビュー

外出先の充電問題はこれで解決。コンセントが飛び出す電源タップ付き充電器が凄く便利

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
Anker Prime Charging Station(6-in-1, 140W)

 コロナ禍を経てハイブリッドワークが普及したことで、働く場所が日によって変わるようになった。自宅であれば作業環境は安定しているが、フリーアドレスの会社内や外出先では、予期せぬ環境での作業が求められることがある。

 PCを中心に使う仕事では、バッテリが切れてしまっては作業ができないため、どこであろうとデバイスの充電は欠かせない。こうした外出先の充電問題に関して、Ankerから頂いた「Prime Charging Station(6-in-1, 140W)」が不安を一掃してくれてとても便利だったので、今回はこちらをご紹介する。

 Prime Charging Stationは、最大140W出力のUSB PD 3.1に対応し、USB Type-CポートとType-Aポートを2基ずつ搭載するほか、コンセント差込口も2つ備えた電源タップ一体型のUSB充電器だ。ケーブル長は1.5mであり、延長コードと電源タップ、USB充電器をこの1台でカバーできる製品となっている。

 Prime Charging Station最大の特徴は、プラグを挿すとポップアップする機構を備えたコンセント差込口だ。この機構により厚さ18mmの薄型化を実現している。一般的な電源タップよりも板状で薄く、ケーブルも着脱式のため、本製品は搭載するポート数を考えると携帯性に非常に優れている。鞄に余裕がないときでも荷物の隙間に差し込んで持ち運べるため、外出する際には常に持ち歩いている。

プラグを挿すとポップアップする機構を備えたコンセント差込口

 ちなみに筆者は、Prime Charging Stationを無印良品の「立体メッシュケース S」にUSBケーブルとともに入れて携帯している。サイズがぴったりであるため、Prime Charging Stationの専用ケースとしてお勧めする。

無印良品 立体メッシュケース S
Prime Charging Stationの持ち運びに最適だ

 筆者は外出時、最低でもスマートフォン2台とPC、カメラ、ワイヤレスイヤフォン、モバイルバッテリを持ち歩いている。Prime Charging Stationがあれば、これらすべてを同時に充電できる。外出時に機器が一斉に充電切れになる現象はなぜか割と起きるので、本製品の存在は心強く、手放せなくなっている。

 また、外出先の作業では、コンセントの位置が足元など少し離れた所にあり、充電ドックとケーブルだけだと長さが足りずデバイスを充電できない事故がしばしば起きる。Prime Charging Stationを延長コードとして使うことで、こちらも解決できる。

 このほか、筆者は昨年(2023年)末にゲーミングノートを購入したのだが、その充電にはACアダプタが必要で、コンセントが限られている場所ではほかのデバイスの充電に困ることがある。こうしたACアダプタを必要とするデバイスを使用する場合でも、コンセント差込口を備えるPrime Charging Stationは大いに役立つ。

 Prime Charging Stationでは加えて、各USBポートの出力状況をリアルタイムに確認できるディスプレイも搭載されている。これにより接続されたデバイスの消費電力を知ることが可能なので、充電状況なども確認できこちらもかなり便利である。

各USBポートの出力状況をリアルタイムに確認できるディスプレイも搭載する

 Prime Charging Stationの弱点を強いて挙げるとしたら、大きめのUSB充電器などはコンセント差込口から多少外れやすく、半挿し状態になることがある点だ。通常使用の範囲では外れることはそうないが、それでもプラグをあまり抜かない環境での使用は控えたほうが良いだろう。

大きめのUSB充電器などをコンセント差込口に挿す場合、たとえば手が当たったなどの衝撃でプラグが半挿しになることがある。この点からも本製品は据え置きではなく携帯して使用するのが良いだろう

 このように、携帯性に優れており、多くのデバイスを同時に充電でき、延長コード代わりにもなるPrime Charging Stationは、一度利用すればその機能性を実感できるはずだ。旅行や出張の際に必ず電源タップや延長コードを持ち歩く人などには、非常にお勧めの製品である。