やじうまミニレビュー

コスメのようにおしゃれだが2,000MB/sを叩き出す外付けSSD「KLEVV S1」

やじうまミニレビューは、1つ持っておくと便利なPC周りのグッズや、ちょっとしたガジェットなど幅広いジャンルの製品を試して紹介するコーナーです。
KLEVV S1 Portable SS

 “USB 3.2対応の高性能な外付けSSD”と言われてまず脳裏に思い浮かべるのは、ほとんどが無骨なデザインなものではないだろうか。もちろん“高性能”であるゆえ、デザインや素材はそれなりに凝っているものが多いが、PCの周辺機器であるというイメージは拭えないだろう。

 ESSENCOREが展開しているKLEVVブランドの「S1 Portable SSD」(以下S1)は、そんな無骨なデザインとは無縁なUSB 3.2対応SSDだ。同社は2022年に「R1 Portable SSD」という外付けSSDを投入しており、この時も半透明な筐体がユニークだった。今回のS1はまた違った雰囲気に仕上がっている。

 表面は光沢のあるプラスチック素材で、若干温かみのあるライトグレーを採用。側面は鏡面のクロームメッキ仕上げ。そして底面が(電源オフの状態では)ひんやりするブラックの金属となっており、複数の質感の異なる素材で構成されている。

 そしてフォルムは一角を欠いた、丸みを帯びた四角形。どこかにボタンがあって、押したらフェイスパウダーの容器のようにパカッと開きそうな雰囲気である。USB Type-Cコネクタが見えなかったら、もうPC周辺機器には見えないだろう。

製品パッケージ
内容物
まるでフェイスパウダーの容器のようなおしゃれなデザイン
底面は金属製で放熱性を高めている

 そんなおしゃれなS1だが、単純にR1のデザイン違いのモデル……というわけではなく、R1の上位というのがまた面白いところ。R1は1,000MB/sのUSB 3.1接続だが、S1は2,000MB/sのUSB 3.2(つまりGen2x2)接続なのだ。

 今回、Ryzen Threadripper PRO 3975WX、メモリ64GB、マザーボードにSupermicro M12SWA-TF(USB 3.2コントローラはASM3242)、GeForce RTX 3090ビデオカード、OSにWindows 11 Proを用意した環境で、「CrystalDiskMark 8.0.4 x64」、および「ATTO Disk Benchmark」を実行してみたが、ほぼ公称通りの2,000MB/sの性能を示していた。

CrystalDiskMark 8.0.4 x64の計測結果
ATTO Disk Benchmarkの計測結果。性能はほぼ公称通り

 なお、Amazonにおける実売価格は容量1TBモデルが1万5,800円、2TBモデルが2万8,800円。現時点ではUSB 3.2に対応したPCがやや限られているが、本製品はもちろんUSB 3.1やUSB 3.0でも利用可能である。他人と一味違うデザインのSSDがほしいなら、検討してみてはいかがだろうか。