やじうまミニレビュー
コスメのようにおしゃれだが2,000MB/sを叩き出す外付けSSD「KLEVV S1」
2023年4月20日 06:16
“USB 3.2対応の高性能な外付けSSD”と言われてまず脳裏に思い浮かべるのは、ほとんどが無骨なデザインなものではないだろうか。もちろん“高性能”であるゆえ、デザインや素材はそれなりに凝っているものが多いが、PCの周辺機器であるというイメージは拭えないだろう。
ESSENCOREが展開しているKLEVVブランドの「S1 Portable SSD」(以下S1)は、そんな無骨なデザインとは無縁なUSB 3.2対応SSDだ。同社は2022年に「R1 Portable SSD」という外付けSSDを投入しており、この時も半透明な筐体がユニークだった。今回のS1はまた違った雰囲気に仕上がっている。
表面は光沢のあるプラスチック素材で、若干温かみのあるライトグレーを採用。側面は鏡面のクロームメッキ仕上げ。そして底面が(電源オフの状態では)ひんやりするブラックの金属となっており、複数の質感の異なる素材で構成されている。
そしてフォルムは一角を欠いた、丸みを帯びた四角形。どこかにボタンがあって、押したらフェイスパウダーの容器のようにパカッと開きそうな雰囲気である。USB Type-Cコネクタが見えなかったら、もうPC周辺機器には見えないだろう。
そんなおしゃれなS1だが、単純にR1のデザイン違いのモデル……というわけではなく、R1の上位というのがまた面白いところ。R1は1,000MB/sのUSB 3.1接続だが、S1は2,000MB/sのUSB 3.2(つまりGen2x2)接続なのだ。
今回、Ryzen Threadripper PRO 3975WX、メモリ64GB、マザーボードにSupermicro M12SWA-TF(USB 3.2コントローラはASM3242)、GeForce RTX 3090ビデオカード、OSにWindows 11 Proを用意した環境で、「CrystalDiskMark 8.0.4 x64」、および「ATTO Disk Benchmark」を実行してみたが、ほぼ公称通りの2,000MB/sの性能を示していた。
なお、Amazonにおける実売価格は容量1TBモデルが1万5,800円、2TBモデルが2万8,800円。現時点ではUSB 3.2に対応したPCがやや限られているが、本製品はもちろんUSB 3.1やUSB 3.0でも利用可能である。他人と一味違うデザインのSSDがほしいなら、検討してみてはいかがだろうか。