OpenClawで試したいアレコレ
自分専用のAIエージェントを作る!OpenClawのセットアップ手順を完全紹介
2026年7月31日 08:10
AIエージェントを自分のPCで動かせるツールとして注目を集めている「OpenClaw」。本連載では、自分の生活をもっと快適にする“相棒”としての活用法を紹介していく。どのような使い方が便利なのか、何を効率化できるのか、趣味をより充実させることはできるのか、などなど幅広く取り扱う予定だ。
そのためには、何はなくともOpenClawをインストールしないと始まらない。まずは、Windows PCへのインストール手順をじっくりと解説しよう。
Windows PCに導入し、ChatGPTとDiscordを組み合わせて使用する
まずはWindows PCにOpenClawを導入する。 OpenClawの導入にあたり、専用のPCを用意することを強く推奨しておく。
というのも、OpenClawはChatGPTなどのように質問へ答えるだけでなく、ファイルの読み書き、Web検索、シェルコマンドの実行、外部サービスとの連携など、実際の作業を任せられるのが特徴だ。一方で、AIがローカルファイルや外部サービスに触れるということは、誤操作や情報漏洩のリスクがある。専用PCを用意すれば、その影響を抑えられるためだ。
今回はWindows 11の日本語環境にOpenClawをインストールし、AIモデルにはChatGPTのOAuth接続を使う。OpenClawへの指示や返信の受け取りにはDiscordを利用する。そのため、OpenClawをインストールする前に以下の用意が必要だ。
- Windows 11搭載PC
- Node.jsのインストール
- Discordアカウント
- OpenClaw用のDiscordサーバー
- ChatGPT用のOpenAIアカウント
OpenClawは、JavaScriptを動かすためのNode.js環境で動作する。未導入の場合はNode.js公式サイトからWindows版をダウンロードし、インストーラーの指示に沿ってインストールしておこう。
なお、ChatGPT/CodexのOAuth接続については無料プランでも使えるが、すぐに利用上限に達してしまい実用的ではない。OpenClawで使うならPlus以上の有料プランをおすすめする。
まずは無料プランでOAuth接続とOpenClawの基本動作を確認し、使い続けたくなった段階で同じChatGPTアカウントをPlusへアップグレードするのもアリだ。
本稿では安定して試しやすい環境としてChatGPT Plusを前提に話を進める。
DiscordにOpenClaw用サーバーを作る
まずはOpenClawとやり取りする場所をDiscord側に用意する。既存のサーバーにBotを入れることもできるが、最初はOpenClaw専用のサーバーを作る方が分かりやすい。ほかのメンバーがいない個人用サーバーなら、誤って関係ない会話に反応する心配も少ない。
Discordを開き、左側のサーバー一覧にある「+」をクリックする。「オリジナルの作成」を選び、用途は「自分と友達のため」を選択。サーバー名は「OpenClaw」など分かりやすい名前にしておく。
Discord Developer PortalでBotを作成する
次にOpenClawがDiscordに参加するためのBotを作る。WebブラウザでDiscord Developer Portalを開き、Discordアカウントでログインする。アクセスした際に理由を尋ねる画面が表示されたら「Botを作成したい」を選ぼう。
右上の「新しいアプリケーション」をクリックし、アプリ名に「OpenClaw」などを入力して作成する。作成後、左メニューの「Bot」を開き、必要であればBotのユーザー名やアイコンを設定する。
同じ「Bot」画面を下にスクロールし、「Privileged Gateway Intents」で以下を有効にする。
- Message Content Intent
- Server Members Intent
- Presence Intent
OpenClawがDiscord上のメッセージ内容を読み取るにはMessage Content Intentが必要になる。Server Members Intentはユーザーやロールを使ったアクセス制御に使う。Presence Intentは必須ではないが、状態表示や在席情報を扱う可能性があるため、今回は有効にしておく。
続いて同じ「Bot」画面の「トークン」で「トークンをリセット」を押し、Bot Tokenを生成する。表示されたトークンはOpenClawの設定で使うのでコピーしておこう。これはパスワードと同じ扱いなので、ほかの人に見られないよう注意しよう。
BotをDiscordサーバーに招待する
左メニューの「OAuth2」を開き、「OAuth2 URL ジェネレーター」までスクロールする。「スコープ」では以下にチェックを入れる。
- bot
- applications.commands
「Botの権限」では以下を選択する。それぞれの権限にどういった意味があるのかの説明も書いておいた。
- チャンネルを表示
Botが対象チャンネルを認識するために必要 - メッセージを送る
OpenClawの返答をDiscordへ投稿するために必要 - リンクを埋め込み
URLを含む回答や調査結果を見やすく表示するために必要 - ファイルを添付
ログ、画像、生成ファイルなどを返す場合に必要 - メッセージ履歴を読む
直前の会話だけでなく、文脈を踏まえて返答するために必要
画面下に生成されるURLをコピーしてWebブラウザで開き、先ほど作成したOpenClaw用サーバーを選択してBotを追加する。
PowerShellからOpenClawをインストールする
Windowsのスタートメニューで「PowerShell」と検索し、「管理者として実行」で起動する。以下のコマンドを入力してEnterキーを押す。
iwr -useb https://openclaw.ai/install.ps1 | iex
これはOpenClawのインストールスクリプトを取得し、そのままPowerShell上で実行するコマンドだ。インストールが進むと、OpenClawの初期設定ウィザードが起動する。
初期ウィザードでChatGPT PlusのOAuth接続を選ぶ
ウィザードが起動すると「I understand this is personal-by-default and shared/multi-user use requires lock-down. continue」と表示されるので「Yes」を選択する。次は「QuickStart」を選ぶ。AIモデルの設定ではOpenAIを選び、ChatGPT/CodexのOAuth接続を使う。ChatGPTのアカウントでログインし、認証が完了したらウィザードへ戻る。
なお、OpenClawでは、AIモデルの利用方法としてAPIキーを設定する方法も選べる。APIキー方式は利用量に応じて課金されるため、慣れたユーザーなら細かく管理しやすい。一方、初めてOpenClawを導入する人には、まずChatGPT PlusのOAuth接続を使う方が扱いやすい。
一番大きいのは、APIキーを作らなくてよいことだ。OpenAIの開発者向けページでAPIキーを発行し、請求設定を確認し、利用上限を見ながら運用する、という手順は初心者にはかなり手間だ。
OAuth接続なら、WebブラウザでChatGPTアカウントにログインするだけで認証できる。ChatGPT Plusはサブスクリプション型なので、少なくとも「OpenClawを試している間にAPI料金が想定外に増える」という不安は小さい。もちろんPlusにも利用上限はあるため無制限ではないが、日常的な短い依頼は十分こなせる。
DiscordチャンネルをOpenClawに接続する
ウィザードのチャットチャンネル設定ではDiscordを選び、先ほどコピーしたBot Tokenを入力する。チャンネルへのアクセスは「Open」を選択。そのほかの設定はスキップする。
OpenClawを起動し、Discordで挨拶しよう
再びPowerShellを起動し、以下のコマンドを入力して「Enter」キーを押す。
openclaw gateway run
これでOpenClawが起動する。Discordアプリを表示し、OpenClaw用サーバーのチャンネルでBotにメンションを付けて「こんにちは」と送ってみる。Botから返信があれば、Discord連携は成功だ。
OpenClawは、初回の会話やワークスペース内の設定ファイルを通じて、ユーザーの呼び方、AI自身の名前、口調、守るべきルールを覚えられる。インストール直後に、最低限の取り決めをしておくと使いやすくなる。
たとえば以下のように伝えてみよう。
私の名前は○○です。ふだんは○○と呼んでください。
あなたの名前はOpenClawです。口調は丁寧すぎず、短く分かりやすくしてください。
ファイルを削除、メール送信、SNS投稿、外部への公開操作を行なう前には必ず確認してください。
重要な約束や好みは、あとで思い出せるようにメモしてください。
性格や口調は好みに合わせよう。たとえば「秘書のように丁寧に」「友人のようにくだけた感じで」「結論から短く」など、普段使いやすい方向にする。AIエージェントは毎回の作業で触れる相棒に近いので、最初に距離感を決めておくとやり取りが楽になる。
同時に、禁止事項も明確にしておく。特に、削除、送信、公開、課金、外部サービス連携のような取り返しがつきにくい操作は、必ず人間の確認を挟むルールにしておこう。
これでOpenClawを使う準備が整った。次回から便利な使い方を提案していく。自分だけのAIアシスタントを育てていく楽しみを味わってほしい。
最後に、よくあるトラブルも紹介しておくので、もしインストール時に問題が起きたときは確認してほしい。
よくあるトラブルと対処
初期ウィザードが起動しない
PowerShellで以下を実行する。
openclaw onboard
PowerShellでスクリプト実行エラーが出る
以下を入力して、PowerShell内だけ実行ポリシーを一時的に緩める。
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy Bypass -Force
その後、コマンドを再度入力する。
DiscordでBotが反応しない
まずDiscord Developer Portalの「Bot」で「Message Content Intent」が有効になっているか確認する。変更した場合はOpenClawを再起動する。
次にBotを招待したときの権限で、「チャンネルを表示」「メッセージを送る」「メッセージ履歴を読む」が付いているか確認する。


























































