ベンチで検証! CPUのキキどころ

3世代9種類のCPUでファイナルファンタジーXIVを性能検証

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

 今回から、新旧世代でどれだけCPUが進化したのかベンチマークテストでチェックしていく。テストするのは、最新世代である第10世代Coreプロセッサ「Comet Lake」のほか、第6世代Coreプロセッサ「Skylake」、第2世代Coreプロセッサ「Sandy Bridge」で、各世代のCPUを3モデルずつ、合計9モデルを用意した。各CPUのスペックは以下のとおり。

 なお、第10世代にCore i9が入っているのは、最上位クラスをXシリーズを除いた上位モデルで統一するため。

【表1】テストするCPUのおもな仕様
プロセッサー・ナンバーCore i9-10900KCore i5-10600Core i3-10100Core i7-6700KCore i5-6600KCore i3-6100Core i7-2600KCore i5-2500KCore i3-2105
世代第10世代第6世代第2世代
CPUアーキテクチャComet LakeSkylakeSandy Bridge
製造プロセス14nm14nm32nm
コア数1064442442
スレッド数20128844844
ベースクロック3.7GHz3.3GHz3.6GHz4.0GHz3.5GHz3.7GHz3.4GHz3.3GHz3.1GHz
最大ブーストクロック5.3GHz4.8GHz4.3GHz4.2GHz3.9GHz3.8GHz3.7GHz
L3キャッシュ20MB12MB6MB8MB6MB3MB8MB6MB3MB
対応メモリDDR4-2933 (2ch)DDR4-2666 (2ch)DDR4-2133/DDR3L-1600 (2ch)DDR3-1333 (2ch)
PCI ExpressPCIe 3.0 x16PCIe 3.0 x16PCIe 2.0 x16
TDP125W65W65W91W91W51W95W95W65W
対応ソケットLGA1200LGA1151LGA1155

3Dベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」

 今回実施するテストは、3Dベンチマークテストの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」。

 各CPUとハイエンドGPUである「GeForce RTX 2080」の組み合わせでベンチマークテストを実行し、スコアを比較する。テスト時の描画設定「最高品質」で、画面解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。そのほかの機材等については以下のとおり。

【表2】テスト機材一覧
CPUCore i9-10900KCore i5-10600Core i3-10100Core i7-6700KCore i5-6600KCore i3-6100Core i7-2600KCore i5-2500KCore i3-2105
コア数/スレッド数10/206/124/84/84/42/44/84/42/4
パワーリミット (PL1)125W65W65W95W95W51W95W95W65W
パワーリミット (PL2)250W134W90W118.75W118.75W63.75W118.75W118.75W81.25W
パワーリミット (Tau)56秒28秒28秒8秒8秒8秒1秒1秒1秒
マザーボードASUS TUF GAMING Z490-PLUS (WI-FI) [UEFI:1001]ASUS Z170-A [UEFI:3802]ASUS P8Z68-V PRO [UEFI:3603]
メモリDDR4-2933 8GB×2 (2ch、21-21-21-47、1.20V)DDR4-2133 8GB×2 (2ch、15-15-15-36、1.20V)DDR3-1333 8GB×2 (2ch、9-9-9-24、1.50V)
ビデオカードZOTAC GAMING GeForce RTX 2080
システム用SSDCrucial MX500 500GB (SSD/6Gbps SATA)
アプリケーション用SSDSanDisk Ultra 3D SSD 1TB (SSD/6Gbps SATA)
電源CORSAIR RM850 CP-9020196-JP (850W/80PLUS Gold)
グラフィックスドライバGeForce Game Ready Driver 451.48 DCH (27.21.14.5148)
OSWindows 10 Pro 64bit (Ver 2004 / build 19041.329)
電源プラン高パフォーマンス
室温約25℃

 ベンチマーク結果をまとめたものが以下のグラフだ。結果としては、最新世代の10コア20スレッドCPUであるCore i9-10900Kがトップスコアを獲得。以下Core i5-10600、Core i3-10100と続くかたちで、第10世代Coreプロセッサが上位を独占した。

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク

 一般にビデオカードの性能が重要と言われる3Dベンチマークテストで、同じビデオカードを使っていながらトップのCore i9-10900Kと最下位のCore i3-2105の間には2倍以上のスコア差がついている。特筆すべきは、上位を独占した第10世代Coreプロセッサで、実売価格17,000円前後のエントリーモデルであるCore i3-10100であっても、第6世代のハイエンドであるCore i7-6700Kを上回り、第2世代のCore i7-2600Kにも3割近い差をつけた。

 第10世代Coreプロセッサは第6世代以前に比べ、すべての製品ブランドでCPUコア数が増加しており、動作クロックもより高いものとなっている。CPU性能に直結するこれらのスペック向上に加え、対応メモリやPCI Expressといった足回りも強化されたことで、ハイエンドGPUの性能をより引き出すことができたという結果だ。

 本連載では、今後週1回のペースで、まずは人気ゲームのベンチマークを測定していき、その後、クリエイター向け、ビジネス向けなどのアプリも検証していく予定だ。

[制作協力: インテル]