ベンチで検証! CPUのキキどころ
3世代9種類のCPUでファイナルファンタジーXIVを性能検証
2020年7月10日 06:55
今回から、新旧世代でどれだけCPUが進化したのかベンチマークテストでチェックしていく。テストするのは、最新世代である第10世代Coreプロセッサ「Comet Lake」のほか、第6世代Coreプロセッサ「Skylake」、第2世代Coreプロセッサ「Sandy Bridge」で、各世代のCPUを3モデルずつ、合計9モデルを用意した。各CPUのスペックは以下のとおり。
なお、第10世代にCore i9が入っているのは、最上位クラスをXシリーズを除いた上位モデルで統一するため。
プロセッサー・ナンバー | Core i9-10900K | Core i5-10600 | Core i3-10100 | Core i7-6700K | Core i5-6600K | Core i3-6100 | Core i7-2600K | Core i5-2500K | Core i3-2105 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
世代 | 第10世代 | 第6世代 | 第2世代 | ||||||
CPUアーキテクチャ | Comet Lake | Skylake | Sandy Bridge | ||||||
製造プロセス | 14nm | 14nm | 32nm | ||||||
コア数 | 10 | 6 | 4 | 4 | 4 | 2 | 4 | 4 | 2 |
スレッド数 | 20 | 12 | 8 | 8 | 4 | 4 | 8 | 4 | 4 |
ベースクロック | 3.7GHz | 3.3GHz | 3.6GHz | 4.0GHz | 3.5GHz | 3.7GHz | 3.4GHz | 3.3GHz | 3.1GHz |
最大ブーストクロック | 5.3GHz | 4.8GHz | 4.3GHz | 4.2GHz | 3.9GHz | ─ | 3.8GHz | 3.7GHz | ─ |
L3キャッシュ | 20MB | 12MB | 6MB | 8MB | 6MB | 3MB | 8MB | 6MB | 3MB |
対応メモリ | DDR4-2933 (2ch) | DDR4-2666 (2ch) | DDR4-2133/DDR3L-1600 (2ch) | DDR3-1333 (2ch) | |||||
PCI Express | PCIe 3.0 x16 | PCIe 3.0 x16 | PCIe 2.0 x16 | ||||||
TDP | 125W | 65W | 65W | 91W | 91W | 51W | 95W | 95W | 65W |
対応ソケット | LGA1200 | LGA1151 | LGA1155 |
3Dベンチマーク「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」
今回実施するテストは、3Dベンチマークテストの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」。
各CPUとハイエンドGPUである「GeForce RTX 2080」の組み合わせでベンチマークテストを実行し、スコアを比較する。テスト時の描画設定「最高品質」で、画面解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)。そのほかの機材等については以下のとおり。
CPU | Core i9-10900K | Core i5-10600 | Core i3-10100 | Core i7-6700K | Core i5-6600K | Core i3-6100 | Core i7-2600K | Core i5-2500K | Core i3-2105 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コア数/スレッド数 | 10/20 | 6/12 | 4/8 | 4/8 | 4/4 | 2/4 | 4/8 | 4/4 | 2/4 |
パワーリミット (PL1) | 125W | 65W | 65W | 95W | 95W | 51W | 95W | 95W | 65W |
パワーリミット (PL2) | 250W | 134W | 90W | 118.75W | 118.75W | 63.75W | 118.75W | 118.75W | 81.25W |
パワーリミット (Tau) | 56秒 | 28秒 | 28秒 | 8秒 | 8秒 | 8秒 | 1秒 | 1秒 | 1秒 |
マザーボード | ASUS TUF GAMING Z490-PLUS (WI-FI) [UEFI:1001] | ASUS Z170-A [UEFI:3802] | ASUS P8Z68-V PRO [UEFI:3603] | ||||||
メモリ | DDR4-2933 8GB×2 (2ch、21-21-21-47、1.20V) | DDR4-2133 8GB×2 (2ch、15-15-15-36、1.20V) | DDR3-1333 8GB×2 (2ch、9-9-9-24、1.50V) | ||||||
ビデオカード | ZOTAC GAMING GeForce RTX 2080 | ||||||||
システム用SSD | Crucial MX500 500GB (SSD/6Gbps SATA) | ||||||||
アプリケーション用SSD | SanDisk Ultra 3D SSD 1TB (SSD/6Gbps SATA) | ||||||||
電源 | CORSAIR RM850 CP-9020196-JP (850W/80PLUS Gold) | ||||||||
グラフィックスドライバ | GeForce Game Ready Driver 451.48 DCH (27.21.14.5148) | ||||||||
OS | Windows 10 Pro 64bit (Ver 2004 / build 19041.329) | ||||||||
電源プラン | 高パフォーマンス | ||||||||
室温 | 約25℃ |
ベンチマーク結果をまとめたものが以下のグラフだ。結果としては、最新世代の10コア20スレッドCPUであるCore i9-10900Kがトップスコアを獲得。以下Core i5-10600、Core i3-10100と続くかたちで、第10世代Coreプロセッサが上位を独占した。
一般にビデオカードの性能が重要と言われる3Dベンチマークテストで、同じビデオカードを使っていながらトップのCore i9-10900Kと最下位のCore i3-2105の間には2倍以上のスコア差がついている。特筆すべきは、上位を独占した第10世代Coreプロセッサで、実売価格17,000円前後のエントリーモデルであるCore i3-10100であっても、第6世代のハイエンドであるCore i7-6700Kを上回り、第2世代のCore i7-2600Kにも3割近い差をつけた。
第10世代Coreプロセッサは第6世代以前に比べ、すべての製品ブランドでCPUコア数が増加しており、動作クロックもより高いものとなっている。CPU性能に直結するこれらのスペック向上に加え、対応メモリやPCI Expressといった足回りも強化されたことで、ハイエンドGPUの性能をより引き出すことができたという結果だ。
本連載では、今後週1回のペースで、まずは人気ゲームのベンチマークを測定していき、その後、クリエイター向け、ビジネス向けなどのアプリも検証していく予定だ。
[制作協力: インテル]