.biz

PC Watch .bizでは、法人向けの製品やサービスを取り上げます。

デル、5KウルトラワイドやWebカメラ内蔵の液晶などを発表

Latitudeシリーズの改良点

 デル・テクノロジーズ株式会社は28日、法人向けパソコンなどに関する新製品発表会を開催した。

 パソコン製品の詳細仕様については関連記事(デル、第11世代Core vPro搭載の13.3/14/15.6型ノート、およびデル、ディスプレイスタンド一体型パソコンに第11世代Core vProモデル)を参照されたい。

第11世代Core搭載し小型化したLatitude 5000/7000シリーズ

Latitudeシリーズ製品一覧

 Latitudeでは、3000/5000/7000/9000の4シリーズを展開しているが、今回新製品が投入されるのはメインストリーム向けの5000シリーズおよびプレミアムモデルの7000シリーズとなる。各製品でCPUを第11世代Coreに刷新し、ビジネス向けにvPro対応プロセッサも選択可能となっている。フットプリントのさらなる小型化を進め、最小重量を5000シリーズで1.2kg、7000シリーズで1.12kgに抑えている(ともに13.3型の場合)。

 5000シリーズでは13.3型、7000シリーズでは13.3型および14型で、それぞれクラムシェルタイプとコンバーチブル2in1タイプが選択可能。なお、前者については今世代よりノートと2in1が同一モデル内のオプションとして提供され、後者については15.6型モデル(テンキーレス)が新たに追加されたかたちとなる。

 どちらもAI機能のDell Optimizerによるアプリケーションの高速化やバッテリ駆動時間の最適化などが利用できる。2020年から提供されてきた機能だが、今回、Dell Optimizer 2.0へのアップデートが実施され、会議アプリを優先するといったネットワーク接続の最適化機能「ExpressConnect」を新たに追加した。また、既存の「Intelligent Audio」について、音声品質やバックグラウンドノイズ低減機能の改善も行なわれている。そのほか、植物由来のバイオプラスチックやリサイクルカーボンファイバーなどの採用により、環境への負荷も抑えている。

 また、モバイルワークステーションのエントリーモデルにあたる「Precision 3560」も投入。第11世代Coreに加え、GPUとしてQuadro T500を搭載でき、4K(3,840×2,160ドット)ディスプレイなども選択可能となっている。

Latitude 5000シリーズの改良点
Latitude 5320
Latitude 5420/5520
Latitude 7000シリーズの改良点
Latitude 7320
Latitude 7420
Latitude 7520
Dell Optimizer 2.0
モバイルワークステーションのエントリーモデルとしてPrecision 3560も投入

スタンド一体型パソコンの新型も登場

OptiPlex 7090 Ultra/3090 Ultra

 デスクトップパソコン製品としては、ディスプレイのスタンド部分にパソコン本体が収まるゼロフット・プリント・デザインを採用した「OptiPlex 7090 Ultra」および「OptiPlex 3090 Ultra」を発表。下位モデルにあたる3090 Ultraが新たに加わった。1月29日より発売する予定。

 従来モデルからCPUを第11世代Coreに刷新し性能を向上。よりスムーズにスタンドへの装着が行なえるよう改良を施し、ケーブルもストレートに出せる構造となった。後述のWebカメラ内蔵ディスプレイと組みあわせることで、ビデオ会議用途でも活用しやすいとしている。そのほか、4画面同時出力への対応や、壁への設置を可能にするウォールマウントオプションなども用意。上位モデルの7090 Ultraでは、M.2 SSD×2によるRAID構成やThunderbolt 4もサポートする。

 配線の少なさや省スペース性により、一般的なオフィス用途だけでなく、図書室やコンピュータ室といった共同作業スペースなどへの導入のほか、本体が目立たないデザインを活かして接客スペースなどにも導入しやすいとしている。

USB Type-Cケーブル1本で接続すればすっきりとした配線が可能
すっきりとしたケーブル配線と省スペース化を両立したいが、ディスプレイとパソコン本体を個別に管理したい(一体型パソコンは導入したくない)という要望に応える製品だとする
新モデルの特徴
装着手順も改良
ウォールマウントオプションなども用意
おもな仕様

5Kウルトラワイド湾曲液晶やWebカメラ内蔵ディスプレイも登場

 ディスプレイ製品もラインナップを拡充し、作業領域の広い湾曲液晶2製品を投入。1月29日から発売する予定。

U3821DW

 「U3821DW」は37.5型3,840×1,600ドットで曲率2,300Rのパネルを採用した製品。前後左右および上下の高さ調整が可能なスタンドを備えるほか、KVMスイッチやピクチャバイピクチャ、ピクチャインピクチャ機能を搭載。最大90WのUSB PDパススルー給電が可能なType-Cポートや、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4ポートなどに加え、MACアドレスパススルー機能つきのGigabit Ethernetなども装備する。

 「U4021QW」は40型5,120×2,160ドットで曲率2,500Rのパネルを採用した製品。デュアルディスプレイ並みの広い作業領域を提供し、生産性の向上を実現するという。Thunderbolt 3接続に対応する点が大きな特徴で、90W USB PDパススルー給電もサポート。そのほか、HDMI 2.0、DisplayPort 1.4、USB 3.0、Gigabit Ethernetポートなども備える。

 また、ビデオ会議向け機能を搭載するディスプレイも展開。23.8型フルHD(1,920×1,080ドット)の「C2422HE」、27型WQHD(2,560×1,440ドット)の「C2722DE」、および34型3,440×1,440ドット曲面パネル採用の「C3422WE」の3製品を用意し、2月17日の発売を予定している。

 ともに天面部に500万画素ポップアップ式Webカメラ(Windows Hello顔認証対応)を内蔵するのが特徴。Microsoft Teams認定も取得しており、ノイズキャンセリングマイクや5W+5Wスピーカーなども装備し、ビデオ会議をすぐに開始できる。ネットワークの安定性を高めるGigabit Ethernetや、パソコンと容易に接続できるUSB Type-Cポート(90W PDパススルー給電対応)なども備える。

U4021QW
C2422HE、C2722DE、C3422WE

ケーブルが巻き取れるUSB 3.1 Type-Cドックも発売

DA310

 そのほか、周辺機器の新製品としてUSB 3.1 Type-C接続の7in1ドック「DA310」を28日より発売。価格は1万1,900円(税別)。

 ケーブル部分を巻き取って収納できるのが特徴で、コンパクトながら、USB 3.1 Type-C(最大90W USB PDパススルー給電/映像出力対応)、USB 3.1×2、Gigabit Ethernet、HDMI 2.0、DisplayPort、ミニD-Sub15ピンを備える。