【ベスト10】

パーソナル向け機種のBest10を選出
リアルタイムで順位が変わる

山田久美夫が選ぶ
デジタルカメラ・ランキング

'96/12/24版

[寸評]

 デジタルカメラにとって激動の一年が終わろうとしている。今年は本当にもの凄い勢いでデジタルカメラが発達し、進化した一年だった。しかも、年末押し迫ってからも、アグフアの参入やリコーの普及機の発売などが相次ぐなど、激動の年にふさわしいものとなった。銀塩写真150年の歴史をデジタルカメラはほんの数年で駆け抜け、近い将来、パーソナル市場ではコンパクトカメラを凌駕しようとしているのだから、”三ヶ月ひと昔”というほどの急速な発展となるのも、うなずける。

 さて、今年最後の更新となる「デジタルカメラ・ランキング」。今回は新機種の参入や実販価格の変動などにより、かなり順位の入れ替わりがあり、変化に富んだものとなっている。

山田 久美夫

【デジタルカメラ・ランキング】

メーカー 機種 画質 機能 操作性 デザイン 携帯性 ソフトの
使いやすさ
コスト
パフォーマンス
選評
1
()
富士フイルム DS-7 ★★★1/2 ★★★ ★★★1/2 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★★ fuji ds-7
2
(-)
オリンパス C-400L ★★★★ ★★★ ★★★1/2 ★★★1/2 ★★1/2 ★★★1/2 ★★★ OLYMPUS C400L
3
()
リコー DC-2E ★★★ ★★★ ★★★1/2 ★★★ ★★★ ★★1/2 ★★★★ DC-2E
4
()
富士フイルム DS-8 ★★★1/2 ★★★ ★★★1/2 ★★★ ★★★ ★★★ ★★★ DS-8
5
()
オリンパス C-800L ★★★★1/2 ★★★ ★★★1/2 ★★★1/2 ★★★1/2 ★★★1/2 ★★★ OLYMPUS C800L
6
()
リコー DC-2L ★★★ ★★★1/2 ★★★ ★★★ ★★1/2 ★★1/2 ★★★1/2 Richo DC-2L
7
()
ソニー DSC-F1 ★★★ ★★★★ ★★1/2 ★★★★ ★★★ ★★ ★★1/2 dscf1
8
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エプソン CP-200 ★★★1/2 ★★★ ★★1/2 ★★1/2 ★★ ★★★1/2 ★★★ Epson CP-200
9
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カシオ QV-100 ★★1/2 ★★★ ★★★★ ★★★1/2 ★★★★ ★★1/2 ★★★1/2 CASIO QV-100
10
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コダック DC25 ★★★ ★★★ ★★★1/2 ★★★ ★★★1/2 ★★★ ★★★ DC25
次点
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シャープ 液晶ビューハンター ★★★1/2 ★★★ ★★★1/2 ★★1/2 ★★1/2 ★★★ ★★1/2 液晶ビューハンター

※今後、新製品の登場、既存機種のメリット&デメリットの新規発見、実販価格の変動などにより、随時ランキングが変わりますので、ご了承ください。
※今回ランキング対象としながらも選外となった主な機種(順不同)
カシオ・QV-300、QV-30、コダック・DC20、DC40、DC50ZOOM、キヤノン・PowerShot600、リコー・DC-1S、DC-2、NEC・PC-DC401、セガ・デジオ、京セラ・DA-1、オリンパス・C-400ほか。


[総評]

 本ランキングは基本的に、ごく一般的なユーザーが購入する場合を想定し、実販価格、操作性、機能、画質などを含めたバランスのよさを基準に選定している。もちろん、筆者自身が実際に、ランキングの対象と想定している15万円以下のパーソナル機のほとんどすべてを、実際に使用し、実写したものを基準に判定している。

 さて、毎回更新の度に慎重に検討を重ねるわけだが、今回のNo.1もやはり「DS-7」。画質面では本機を上回るものが続々と登場しており、性能面でいえば上級機の「DS-8」のほうが有利だ。しかし、新宿あたりの量販店では39800円で入手できるため、対コストで考えると、本機の優位性はかなりのものとなっている。そろそろ、あらゆる面で本機を上回る魅力を備えたモデルが登場して欲しいところだが・・・。

 今回初登場でbest3入りしたのが、突然発表され発売された「リコー・DC-2E」。もともと本機のベースとなっている「DC-2L」自体が完成度の高いモデルであり、今回の"E"では、2焦点レンズの単焦点化や録音機能、ストロボの削除などにより低価格化を図ったもの。しかし、従来通り、同価格帯では唯一のオートフォーカス採用機であり、内蔵メモリーもあり、PCMCIAカードへの記録ができる点や、高い解像感のある画質といった美点はそのまま受け継がれている。実際に購入時のポイントにされるケースの多いストロボ機能も、実際に使ってみると、かなり暗い場所でも楽に撮影できるため、なくても困ることはほとんどない。録音機能も利用する人がかなり少ないなど、実質的な使い勝手を損なうことなくコストダウンを実現している。これで実販価格が49800円クラスになれば、より魅力的な機種になるのだが・・・。

 順位がやや上がった「C-800L」だが、最新モデルを借り出して画質をチェックしたところ、いつのまにか、発売当初にかなり気になった赤系統の再現性が改善されており、やや冷色系(ブルー寄り)ではあるが、なかなか自然な写りに変わっていたことが最大のポイント。また、実販価格もこなれてきたので、画質(とくに解像度)にこだわる人に安心して薦められるモデルとなっている。私自身も利用する機会が加速度的に増えており、ほとんどコンパクトカメラ代わりに愛用している。もちろん、30枚しか撮れないが・・・。

 順位がやや落ちてきた「Cybershot」。市場では高い人気を誇っているが、それはデザインや機能的な側面が重視されているためで、写りや使い勝手を含めた性能やバランスを考えると、このくらいの順位が順当なところなのかもしれない。

 初登場の「コダック・DC25」だが、機能面ではかなりよく練られた機種で、DC20をベースに、液晶モニターやメモリーカード、ストロボなどを新規採用したもの。もちろん、画質の向上も図られており、価格的にも接続キット込みで6万円未満と手頃だ。しかし、現在主流のVGA画素クラスより、画像サイズが一回り小さいため、若干の解像度が不足気味に感じられる点や、見え味が今一つのSTN型液晶モニターなどが気になり、今回はこの順位に落ち着いた。

 次点ながらも、初登場の「シャープ・液晶ビューハンター」。3倍ズーム、3インチ液晶と魅力的なスペックを満載しているが、やはり内蔵メモリー専用であり、転送もIrDAが利用できるとはいえ、一世代前のVer.1.0。同社はVer.1.1で4Mbitという高速転送を提唱しており、SONY・Cybershotではすでに採用しているのに・・・。また、電池が特殊形状の充電池という点も気になる。しかし、実際に使ってみると、使い勝手はなかなかよく、巨大な液晶表示も見やすく、オートフォーカス機能も便利。だが、12万円近い価格を考えると、なかなか普通の人に勧めるという感じではないため、この順位となった。

 なお、12位には実販価格がすでに2万円台であり、専用シールプリンターをセットで購入しても5万円に満たないという、名機「カシオ・QV-10A」が控えている。

(編集部注)各機種の選評は現在鋭意執筆中です。現在は暫定的に11月11日現在の選評を掲載しております。完成まで今しばらくお待ちください。


■過去のランキング

■注意■

[Reported by 山田 久美夫 / PC Watch編集部]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp