【Best10】

現在、記事執筆中のため、11月11日現在の選評を掲載しています。

富士フィルム DS-7

Fuji DS-7 '96/7/12 発売

標準価格:
DS-7本体 69,800円
イメージメモリーカード MG-2 5,800円
インターフェースセット(Windows用) 8,000円
インターフェースセット(Macintosh用)8,000円
PCカードアダプター(SSFDC->PCMCIA TYPE2) 10,000円
ACアダプター 4,000円
DS-7用ソフトケース 2,000円

連絡先:
富士写真フィルム お客様コミュニケーションセンター
Tel.03-3406-2981

★前回からの変更点については赤色で表示しています。

良い点
  • 素直で自然な色再現と階調性(さすがフジフイルム!)。
  • やっぱり便利な背面液晶モニター(これで電池をあまり食わなきゃ最高だけどね)。
  • 9cmまでの接写もOK(DC-2Lユーザーには物足りないけど)
  • 夜景も撮れる1/4秒までのスローシャッター(ストロボなしでも安心!)
  • 何枚持っても苦にならない、安くてちっちゃなSSFDCメモリー(ポッケに入れたまま洗っても大丈夫だったとか…)。
  • 画像ファイルに絞りとシャッター速度が記録されているところ(撮影時間も秒単位で記録されて結構便利。でもややマニアック?)
  • ビュアーなしに開ける標準JPEG対応フォーマット(ネットスケープでもOKさ!)
  • 気軽に持ち歩ける軽量ボディー(見た目より遥かに軽~い)
  • 直接、標準のビデオ用ピンケーブルが接続できる(遊びにいっても、再生に困らない)。
  • Photoshopでぼかし1回のあと、シャープを2-3回かけると、シャープ感のある画質になること(ユーザーの方は、ぜひお試しあれ)

× 悪い点
  • 撮影後の記録に10秒もかかること(QVの2倍、リコーの5倍!)
  • やや甘目の画像輪郭(いっけん、ピンぼけに見えそう。でも、ちょっと処理すればOKさ)
  • フィルム代より高そうな電池代(再生しながらだと、アルカリで40枚程度。 ようやく、SANYOの1000mAhタイプのNi-Cd電池の正式サポートを表明。これなら100枚 は確実)
  • 意外に見にくい液晶モニター(TFTじゃないんだよね)
  • ピント合わせが難しい(とくに、屋内で1m前後より至近はコツがいる)。
  • ホワイトバランスが微妙すぎる(よく効くときと、そうでないときがある)
  • 露出補正がない(もっとも自動でゲインを相当コントロールしてるから、あってもムダかもね)
  • すぐ欲しい大容量のSSFDC(4MBなら年内にはでるとか。8MBあれば120枚撮れるぞ)
  • QVに似すぎているところ(短期間で作り上げたとはいえ、ちょっとね…)。
  • どこかOAっぽいデザインとボディーカラー(もう一息かな…)
  • 消したいコマを選びながら消すのが大変(ERASEモードでコマ送りできないんだよ)

ひとこと

 今回は大激戦の末、ギリギリのNo.1。やはり写りのいいC-400Lもいいけれど、枚数をさほど気にしないで撮れ、転送が楽チンなSSFDCの魅力は大きい。もちろん、軽快で、絵もキレイでちょっと処理するとさらに画質向上するし、製品も安定しているようだ。また市場に数多く出回っているので、入手しやすいのも大きなメリット。機能、画質、価格のバランスがとれた一台。買って後悔しない実力派。やや太めで大食漢だけど、1AhのNi-Cdで頑張ろう。シャープ感の欲しい人はPhotoshopで処理すれば結構Good。QVー10にあきたらない人、QV-100に愛想をつかした人、C-400Lの枚数が気になる人にオススメ。  

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('96/11/11)

[Reported by 山田 久美夫]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp