【Best10】

現在、記事執筆中のため、11月11日現在の選評を掲載しています。

SONY DSC-F1

DSC-F1 '96/10/10 発売

標準価格:
ソニー DSC-F1(愛称:サイバーショット) 88,000円

連絡先:
ソニー お客様ご相談センター
Tel.東京:03-5448-3311
  名古屋:052-232-2611
  大阪:06-539-5111

良い点
  • なんだかんだいっても、欲しくなるところ(これはスゴイ!)
  • 誰が見ても、カッコイイ!と言ってくれることろ(まあ、本人は3日で飽きるけどね)
  • オモシロ機能が満載されているところ(でも、一通り試すとあまり使わなくなります。実用的じゃないものね)
  • 触れるとひんやりとする高級感あるメタルボディー(う~ん、マニア泣かせ!)
  • とっても印刷結果がキレイなIrDA対応プリンター(この値段でこの画質は立派。パソコンからでもプリントできるしね)
  • コンパクトなACアダプター(まあ、すぐに電池がなくなるからね…。でも、充電に4~6時間かかるけど)
  • とってもキレイなテレビ再生画像(あの絵作りはさすがソニー。あれを店頭で見ると欲しくなるよね)
  • トップクラスの画像記録時間(約2秒でOK。ここまで早いと撮った画像を確認できないので、ときどき再生したくなりますね)
  • 「レンズがストロボと一緒に回転すること(ハイ&ローアングル撮影に便利。でも、せっかくロックしても回転してしまうのはなぜ?)
  • 他社に先駆けてIrDAを採用したこと(便利だけど、接続キットやIrDA対応プリンター経由ではケーブル転送より遅い!)

× 悪い点

  • 無限遠どころか、2~3m先にもピントが合わないこと(近距離重視というけれど、これはないでしょう!)
  • ときどき日付を忘れること(電池交換時なのか? う~ん、不思議だ)
  • 半月も遅れた発売日(本体の画質向上のためというけど、それでもソフトが間に合わない発売スケジュールの設定って一体なに?)
  • 大幅に遅れた転送キット(でも、プリンター経由の方が便利なんだよね、実は。ちゃんと自動的にJPEGに落とせるし)
  • ピクチャーMDフォーマットでしかセーブできないアルバム転送キット(これをいちいち展開して、ほかの形式に変換するわけ?)
  • シリアル転送より遅い、期待外れのIrDA(まだ、周辺環境が整っていないとはいえ、これって、いったい…)
  • プリンター付属の取り込み機能の使いにくさ(15枚単位でした転送できないし、16~30枚目までを転送するのに1~15コマ目のサムネールをもう一度読み込まないと転送できない。信じられない仕様です)
  • 約20分で前触れもなく、突然切れる電池(ケチりながら撮ってるとちょうど58枚撮れますけどね…)
  • 一括して自動保存ができないMac用取り込みソフト(Photoshopプラグインですから、一枚づつ手作業で保存するわけですから、108枚すべて撮ったら、煩悩の数だけ繰り返すわけで、もう地獄。何時間かかるかわかりません。早期の改良を!!)
  • 全コマの転送するのに、充電池を一本使い切ること(屋外で使うなら、ノートパソコンと電池3本は必要です)
  • 面倒なモード変更操作(ジョグダイアル式で、どうしても3回動作になってしまうんですよね)
  • 付属のケースの質感の低さ(8万8,000円もするカメラなのに、あの安っぽさはないでしょう)
  • ストロボONで消える液晶(充電に全力投球するのね。宇宙戦艦ヤマトの波動砲を思い出してしまった・・・)
  • 指紋が付きやすい液晶表示(拭いてもきれいにならないんだよね)
  • ちゃんとロックできないレンズ回転部(なぜ? 変な力が掛かりすぎるのかなあ~)
  • 持ちにくいデザイン(デザイン優先ですからね…)
  • いちいちロックされる面倒なメインスイッチ(ロックを外して、クリックを強くするだけでもいいのに)
  • 断念された単3電池パック(それなら、最初から発表するな!といいたくなるよね)
  • 購入時から浮いていたレンズ周辺部の前板(私の運が悪かっただけ?)
  • カメラとしての基本スペックは25,000円も安い「QV-100」といくらも変わらないこと(35万画素CCD、4MB内蔵メモリー、1.8インチ液晶、半固定焦点式レンズ、レンズ部の回転機構などなど…。そう考えると、ちょっと高くない?

ひとこと

 カッコイイけど、3日で飽きる、紅顔の美少年(ファンにはその未完成さがたまらない?)。デジタルカメラ界の貴公子。容姿端麗・頭脳明晰なれど、持久力に乏しいのは古今東西の色男に共通した悩み。約20分で電池が切れるけど、記録時間が短いから58枚ちょうど撮りきれる。でも、それで終わり。これじゃ、使っている方がキレちゃいそう。さらに、2~3m先のピントすら甘いという設定は大いに疑問。結局は、清濁併せ呑んだ、名(迷?)広告コピーどおり、「カメラではない、サーバーショットである」ということか…。次のモデルに大いに期待しよう!

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('96/11/11)

[Reported by 山田 久美夫]


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ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp