'96/11/25 発売 標準価格:118,000円
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シャープ株式会社は11月25日に3倍ズーム撮影が可能な液晶付デジタルスチルカメラ「VE-LS5」(愛称:液晶デジタルビューハンター)を発売する。標準価格は118,000円。スチル(静止画)撮影用のデジタルカメラとしては同社初の製品となる。
VE-LS5は3インチサイズのTFT液晶モニターとフラッシュを内蔵し、3倍ズーム撮影が可能。心臓部のCCDには38万画素のプログレッシブスキャン方式のものを採用し、撮影データの解像度は720×480ドットと一般的に採用されているVGA(640×480ドット)よりやや大きなサイズとなっている。撮影データの記録には4MBのフラッシュメモリーを搭載しており、ファイン/標準/エコノミーと3種類の画質の選択によってそれぞれ最大30/60/120枚の記録ができる。また、フォーカスやシャッタースピードなどはオートのほかにマニュアルでの調整も可能。
また、パソコンへのデータ転送方法には一般的なシリアル(RS232C)ケーブルによる方法のほか、ソニーの「DSC-F1」(愛称:サイバーショット)と同様にIrDA(赤外線通信)による転送が可能で、この場合はケーブル接続の必要がない。データ転送に必要なソフトは別売のオプションとして「ピクスラポ」(Windows 95用)が用意され、IrDA、ケーブル接続のどちらにも対応している。また、IrDAポートを持たないパソコン用には、パソコン側にIrDAポートを追加する「光通信インターフェースCE-IR5」が用意されている(PC/AT互換機用)。さらにIrDAではVE-LS5同士、「スチルユニットVR-SU1」を接続したビデオカメラの液晶ビューカムとの通信が可能で、同時発売される「デジタルカラープリンタVP-EC1」を使えばIrDAデータ転送による直接印刷ができる。
10万円を超えるデジタルカメラとしては、最近ではキヤノンのPowerShotの800×600ドット、オリンパスのC-800Lの1,024×768ドットと高解像度の高さと画質をアピールするモデルが発売されているが、VE-LS5は7万円前後の普及価格帯モデルより若干大きな720×480ドットにとどまり、かわってIrDAポートの採用や大型液晶搭載、3倍ズームといった多機能さが目立つモデルになっている。気になる画質面については、後日レポートを行う予定にしているので、そちらを期待して欲しい。
【主な仕様】
画像圧縮方式 | JPEG |
記録解像度 | 720×480ドット |
記録可能枚数 |
ファイン:最大30枚 標準:最大60枚 エコノミー:最大120枚 |
記録媒体 | 内蔵4MBフラッシュメモリー |
インターフェース | RS-232C、IrDA Ver1.0、映像出力端子 |
撮像素子 | 1/3型 38万画素プログレッシブスキャンCCD |
フラッシュ | 自動発光(オート/切) |
モニター | 3インチカラー液晶モニター(約8.9万画素) |
レンズ | 3倍ズームレンズ(F=2.8~5.6、f=6~18mm) |
電池持続時間 |
連続再生100分 連続撮影60分(標準画質で連続約400枚撮影) |
撮影関連機能 |
オート・マニュアルフォーカス、シャッタースピード(1/30~1/2,000)、 ホワイトバランス調整、セルフタイマー、レターボックス撮影(16:9)、 撮影日時記録 |
再生関連機能 |
マニュアルコマ送り、オートプレイ(自動コマ送り)、 検索再生(16分割再生)、拡大再生(2倍)、撮影条件表示、 シークレット(パスワード設定付)、プロテクト(消去防止)、 グループ再生(選択画像のみ再生)、1画面消去、全画面消去など |
外形寸法 | 135.5(W)×64.5(D)×76(H)mm(レンズ収納時) |
本体重量 | 330g(バッテリー含まず) |
電源 | DC3.6V |
付属品 |
ACアダプタ(チャージャー兼用)、DCケーブル、バッテリー、 ソフトケース、ハンドストラップ、映像ケーブル、クリーニングクロス、 リチウム電池、取扱説明書、保証書 |
【オプション】
□シャープ(株)のホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/961030-1.htm
('96/10/31)
[Reported by 石橋 文健]