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COMDEX Fall 2001レポート やじうま編COMDEX FALL 2001でイチオシのノベルティはこれ! |
会期:11月12日~11月16日(現地時間)
会場:Las Vegas Convention Center
出展各社が工夫をこらしたノベルティの配布は展示会におけるお馴染みの光景。実用性の高いTシャツは定番の人気アイテムだが、時折、取材陣のなかで「あれ、もらってきた?」が挨拶がわりになるようなノベルティに出くわすことがある。
■今回のノベルティ大賞はこれ
この手のグッズでは、アナログモデム用のモジュラーケーブルがお馴染みだが、それをRJ-45コネクタのついたカテゴリー5のケーブルで実現している。最近はルーム内に常時接続用のポートを用意しているホテルが増えつつあり、カテゴリー5ケーブルはスーツケースのなかの新たな必需品。携帯性に勝るこれは願ってもないノベルティである。ちなみに今回の取材でも、宿泊先にはこうした設備のあるホテルをチョイスしている。24時間ごとに9.95ドルの課金で、コンスタントに1~2Mbps程度の転送速度が確保されていた。
たいていノベルティの獲得は「アンケートに答える」、「ステージデモを最後まで見る」といったあたりが相場。ところが今回はミーティングルームというロケーションだけに、こうした明確な基準がない。横目で目当てのアイテムをチラチラと眺めつつスタッフの説明に相づちをうつ。ひととおり説明が終わった後で、どうぞと渡してくれればいいが、何のアクションもない場合は、さりげなく「ところでそれは?」と話題を振ってみるテクニックも必要となる(しかも英語で……)。
ちなみに、紹介してくれる製品はといえば、サーバー向けにテラバイトクラスの容量を持つ大規模ストレージ。弊誌をはじめ、ノベルティ獲得に向かったメディアの多くはかなり畑違いであったと思われる。こちらの下心とはうらはらに、熱心に説明してくれたスタッフの方、ご迷惑をお掛けしました。お詫びにここで製品を紹介させていただきます。
日立データシステムの「lightning9900シリーズ」。最大6.4GB/secのバンド幅を持つ、高速大容量のストレージシステムです。詳細はココ。
■SCURRY
どうも未来の入力機器となるとイメージはグローブ型になるようで、数年おきに登場するのがこの手の製品。そういえば10年ほど前は「PAXのしわざ」というコピーで大規模なCMを展開、ファミコン向けのグローブ型コントローラを出していた会社もあったが、わりとすぐに豪快な負債を抱えて会社がなくなった。
もちろん技術の進歩はあって、当時はテレビの周囲にセンサーの設置が必要だったが、今年のE3でみかけた製品は、グローブ単体でコントロールができるくらいに進化していたりする。今回、SAMSUNGがテクノロジーデモしていた「SCURRY」という製品も単体で操作が可能。文字を入力することに重点が置かれたインターフェースで、画面上のフローティング・キーパッドを、親指と人差し指から薬指までの組み合わせで操作する。一文字の入力ごとに指をしっかりと折り曲げていたので、数十文字もタイプすると指がかなり疲れそう。こうした展示会でのステージデモなどで入力手段の1つとして用いればカッコイイかもとは思うが、通常の入力に応用するにはまだまだ改良が必要だろう。
■モバイルパンツ
■iPAQ用ミニキーボード
Mobile FocusのCOMPAQブースに展示されていたiPAQ用の純正ミニキーボード。iPAQ底面のコネクタに接続して利用する。現時点ではエンジニアリングサンプルとのことだが、仕様が固まり次第発売の意向。
■72MbpsのTurboモードが付いたIEEE 802.11a
Atheros Communicationの無線LANシステム。一見、通常のIEEE 802.11a仕様のシステムだが、よく見ると「Turbo」という文字が……。
説明してくれるスタッフによれば、これは「Atheros Turbo Mode」という独自モードで、同社製のシステム間でのみ利用できる高速モードとのこと。利用しているチップセットに、独自の機能が加えられているらしい。このモードを利用しているときには、他社の製品との互換性は失われる。もちろんIEEE 802.11aのときには、同規格の他社製品との接続性は確保されているという。
□COMDEX Fall 2001のホームページ(英文)
http://www.key3media.com/comdex/fall2001/
(2001年11月22日)
[Reported by 矢作 晃]
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