富士通、最大40GB容量の2.5インチHDD
~プラッタあたり20GB容量、流体軸受けモーター採用製品も

11月出荷開始



 富士通株式会社は、最大容量40GBの2.5インチHDD「MHRシリーズ」を開発、富士通コワーコ株式会社から11月より出荷開始される。容量は10/20/30/40GBが用意され、サンプル価格は10GBが約1万円、20GBが約13,000円、30GBが約18,000円、40GBが約23,000円の見込み。

 「MHRシリーズ」は8月に発表した高密度記録技術「SFメディア」や、記録能力を30%以上向上させた「高精度記録ヘッド」、従来比2倍以上の高出力でデータ読み出し可能な「ダブルスペキュラー型GMRヘッド」を採用することで記録密度を高めたHDD。「SFメディア(Synthetic Ferrimagnetic Media)」は、多層膜で構成される安定化層を記録層の下に設けることで、媒体の熱揺らぎによる信号劣化を抑え、記録分解能を劣化させずに高密度記録が可能となる。同技術の利用により、記録密度を従来比の3倍に高めることができるという。

 これらの技術の採用により、面記録密度は2.5インチHDDでは最高の36.4Gbit/平方インチとなった。プラッタあたりの容量は20GB。また、FDB(流体軸受け)モーター採用製品も用意される。なお、同製品は2.5インチHDDとしては、はじめて無鉛ハンダを使用したプリント回路基板を採用しているという。

 富士通は、進行中の構造改革に伴い、採算性の低いデスクトップ用HDDから撤退し、サーバー/モバイル用HDDに資源を集中している。

□富士通のホームページ
http://jp.fujitsu.com/
□ニュースリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2001/10/30-1.html
□関連記事
【8月20日】富士通、2.5インチHDDで110GBが可能な高密度記録技術を開発
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010820/fujitsu.htm

(2001年10月31日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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