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Maxtorとアダプテック、Ultra320 SCSI対応製品を発表
●世界初の1プラッタ18GBのSCSI HDD「Atlas 10K III」シリーズを発表
同氏は「Atlas 10K IIIは、世界で初めて1プラッタ当り18GBの記憶密度を実現したSCSI HDDだ。回転数は10,000rpmで、内部データの転送レートは最大55MB/sec、シークタイムは4.5msと、10,000rpmのHDDで最速に位置する。また動作音も3.1dB以下に抑えた。従来のAtlas 10Kシリーズと共通のデザインを採用することで、コストを抑えた」とAtlas 10K IIIの性能を説明し、これらの特徴から「デスクトップPCからハイエンド向けのHDDベースシステムまで、全てのマーケット・セグメントに向いている」と解説した。 データ転送の高速化に伴い、同社独自の技術「AAF(Adaptive Active Filtration)」を採用しており、データの整合性が向上されているという。容量が18/36/73GBの3モデルが用意され、秋葉原では既に店頭で発売されており、9月29日の調査時点では、18GBが2万円台後半、36GBが54,800円、73GBが99,800円でそれぞれ販売されていた。
また、15,000rpm対応のHDD「Atlas 15K」についても発表の中で紹介されたが、直径65~70mmの小型のディスクを採用したこと以外の仕様は不明で、「近々リリースする予定」(同氏)としている。
●Ultra320 SCSI対応ホストアダプタは2002年第1四半期に登場
「2002年第1四半期には、Ultra320 SCSI対応のホストアダプタを市場に投入する。第1弾は、RAID 0/1/10などのハードウェアRAIDに対応し、ホットプラグおよびホットスペアをサポートするハイエンド向けの製品だ。ホストコントローラはAIC-7902を搭載する。64bit PCI-Xバスを備え、Ultra320 SCSIの高速な転送レートにも対応する」と語った。
なお1、2チャンネルのホストアダプタや、4チャンネルRAID対応製品は、2002年第2四半期の出荷が予定されている。価格などについては未定。また会場には、開発用評価ボードとしてUltra320 SCSI対応のホストアダプタが展示されていた。
そして「現在のサーバー市場は、1Uなどのラックマウント型が全体の37%を占め、省スペース化が進んでいる。そこで、1Uの限られたスペース内でもRAIDが実現可能な、ゼロチャンネルRAIDを推し進めて行きたい」(Wong氏)と続けた。 ゼロチャンネルRAIDは、「Blade」と呼ばれる小型のRAIDカードを用いたRAIDシステム。PCIバスの代わりにSO-DIMMに接続し、マザーボードにオンボードで実装されたSCSIコントローラと併用することでUltra160/320 SCSI RAIDを実現する。現在20以上のマザーボードで採用が決定しており、パッケージには同社オリジナルの“Adaptec RAID-Ready”ロゴが記載されるという。
なお、ゼロチャンネルRAID対応製品の第1弾として、インターフェイスカード「Adaptec 2005S」が出荷されており、既に秋葉原での販売が確認されている。10月27日時点の店頭価格は38,800円。
□日本マックストアのホームページ
(2001年10月30日)
[Reported by yosida-s@impress.co.jp] |
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