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■■ AKIBA PC Hotline! Hothotレビュー by Ubiq Computing
究極のAVパソコン登場! 新生VAIO MXの魅力を探る
~Net MDおよびMDLP対応MDデッキを内蔵
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011015/hotrev132.htm
●コーン型、ドーム型(cone speaker, dome speaker)
振動板で分類したスピーカーの種類。
電気信号を音圧に変換するデバイスをスピーカーという。基本原理は、電気信号の変化に応じて振動板(ダイヤフラム)を振動させ音圧に変換するという、マイクロホンと全く逆のことを行なう(構造はほとんど同じ)。
スピーカーの種類には、分類方法の違う色々な呼び名がある。例えば、振動板をどのように駆動するかという駆動方式で分類したのが、ダイナミック(動電型)やコンデンサ(静電型)、マグネチック(電磁型)といった呼び名だ。フルレンジ(全帯域)やツイータ(高域)、スコーカ(中域)、ウーファ(低域)というのは、スピーカーの再生帯域に着目した分類である。
コーン型やドーム型というのは、振動板の形状で分類した呼び名で、円錐と言う意味のコーン型は、円錐形の振動板が付いたもっともオーソドックスなタイプ。ドーム型は、文字通り丸い屋根のような形の振動板が付いたタイプで、小さな振動板を使う高音用のツイータにはこのタイプが多い。また、ホールなどで使われるツイータやスコーカには、音を効率よく放射するためのラッパのような形のものが付いているタイプもあり、これをホーン型と呼んでいる。ホーンスピーカーは、ラッパのようなホーンの奥にドーム型スピーカのような駆動ユニットが取り付けられているのだが、このホーンスピーカーの駆動ユニットを特に、ドライバあるいはドライバユニットという。
【参考】
□圧電スピーカー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010531/key167.htm#PIEZO
□スーパーウーハー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001019/key140.htm#super_woofer
●パラメトリック・イコライザー(parametric equalizer)
オーディオ信号の音質を調整するための機器、あるいは同等の機能を提供するソフトウェアの機能で、周波数や帯域幅なども調整できるタイプ。
周波数特性を変化させて音質を補正する装置をイコライザーという。ステレオ装置に付いているトーンコントロールもその1つだが、このタイプはたいてい、特定の周波数から上、あるいは下をまとめて上げ下げする。このように変化させるタイプをシェルビングタイプ(shelving type)といい、この様なイコライザーをシェルビングイコライザーという。これに対し、特定の周波数を中心に上げ下げするタイプがあり、こちらをピーキングタイプ(peeking type)、このようなイコライザーをピーキングイコライザーという。
パラメトリック・イコライザーは、一般に後者のピーキングタイプを複数個セットにしたもので(ピーキングかシェルビングかを設定できるものもある)、3個なら3バンドというように表現する。中心周波数(f:frequency)や帯域幅(Q:Quality factor[※1])なども調整できるため、木目細かな調整が可能だ。
※1 「Q」は、元々はコイルやコンデンサなどの品質を表す記号だが、これらを組み合わせて作る共振回路の鋭さを表すのにも使われる。Qが大きいほど帯域は狭くなり、中心周波数を中心とした共振点の上げ下げが鋭くなる。
【参考】
□グラフィック・イコライザー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000615/key123.htm#GEQ
●デジタルAV出力(任天堂ゲームキューブ)
でじたるエーブイしゅつりょく
任天堂のゲームキューブに付いているAV出力の1つで、アナログのコンポーネントビデオ信号を出力する端子。
任天堂が2001年に発売した家庭用ゲーム機「ゲームキューブ」には、テレビに接続するための2種類の出力端子が用意されている。1つは、映像信号を1つにまとめたコンポジットビデオ(普通のビデオ信号)と、輝度信号と色信号を分離したSビデオ(S端子)、オーディオ信号を1つのコネクタにまとめた出力で、これを「アナログAV出力」
と呼んでいる。
もうひとつは、D端子などに接続するためのコンポーネントビデオ信号を出力する端子で、こちらを「デジタルAV出力」と呼んでいる。
「デジタルAV出力」は、何らかのデジタル出力が得られることを思わせる名前なのだが、実際に出力されるコンポーネントビデオ信号は、輝度信号と2つの色信号から成る単なるアナログ信号であり、S/PDIFやIEEE 1394のようなデジタル出力はサポートしていない。「D端子」というのも、それとなくデジタルを匂わすいやらしい名前ではあるが、デジタル出力が出てこない端子にデジタル出力と名付けてしまうのは、ちょっと度を越しているのではないだろうか。
もうひとつは、コンポーネントビデオ信号を出力する端子で、こちらを「デジタルAV出力」と呼んでいる。名前の通り、端子からはデジタルのビデオ信号が出力されているため、テレビのD端子やコンポーネントビデオ端子等のアナログ系の端子に接続する際には、専用の変換ケーブルを使ってコネクタと信号の変換を行なう。
【お詫びと訂正】初出時に「デジタルAV出力端子からはアナログ信号しか出ていない」旨の記述がありましたが、任天堂株式会社様より「信号はデジタルで出力されており、ケーブル内でアナログに変換されている」というご教示をいただきました。ご迷惑をおかけいたしました関係者の皆様にお詫びして訂正させていただきます。
【参考】
□コンポーネントビデオ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980603/key32.htm#composite
□コンポジット
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980603/key32.htm#composite
□Sビデオ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980603/key32.htm#S-Video
□D端子
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000525/key120.htm#D
■■ 後藤弘茂のWeekly海外ニュース
Intelは次世代x86 CPU「Nocona(ノコーナ)」でマルチスレッディング技術を採用
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011011/citizen.htm
●IPC(Instruction Per Cycle)
アイピーシー
1クロックサイクルで実行できる命令数。
CPUの処理能力を示すパラメータの1つで、「IPC×クロック周波数」が、1秒間に実行することのできる総命令数、すなわちCPUの実質的な処理能力になる。
クロック信号は、CPUが命令を実行したり入出力を行なうタイミングをとる信号である。CPUが1つの命令(Instruction)を実行するためには、通常はいくつかのステップを踏まなければならない。このため、1クロックで1命令を実行することはできず、数クロックから数10クロックのサイクルが必要となる。1つのインストラクションを実行するために必要なサイクル数をCPI(Cycle Per Instruction)といい、以前はCPUの性能を表す指標の1つとして、もっぱらこのCPIが使われていた。CPIが低ければ、より短い時間で命令の実行を終えるので、同じクロックでもより高速に処理できるというわけだ。
CPIとIPCは、逆数の関係になるわけだが、パイプラインやスーパースカラーアーキテクチャが採用され、命令の本来の実行クロック数と、実際に処理される命令数にズレが生じるようになると、実質的な処理能力に則したIPCが使われるようになった(※1)。
古いCPUでは、1つの命令を実行すると、それが完了するまでひたすら待機。完了後に次の命令を実行するという、たいへんのんびりとした世界だった。386以降のCPUでは、処理全体をいくつかの工程に分け、各工程を担当する実行ユニットが同時に処理を行なえるパイプラインという技術が採り入れられた。例えば、5クロック必要な処理を1クロックずつの5工程に分けると、最初の命令が第2行程に移るタイミングで、次の命令の第1行程をスタートできる。これを途絶えることなく次々に繰り返すことができれば、5クロック目以降は、毎クロックごとに実行結果が得られることになるので、実質的なCPIやIPCは、限りなく1に近づく。さらにPentium以降のCPUでは、パイプラインを複数用意(演算器が複数ある)することによって、命令そのものを同時に実行できるようになった。これがスーパースカラーと呼ばれるもので、例えばパイプラインが2本あれば(2wayという)、実質的なCPIは1を割り限りなく0.5に、IPCは1を越えて2に近づくことになる。
ちなみにこのような、1つのプログラムの命令を並列に実行して高速化を図るアプローチをILP(Instruction Level Parallelism)といい、スーパースカラーのほかには、複数の命令を1つの命令にまとめて実行するVLIW(Very Long Instruction Word)などがある。
※1 CPIは、単純に全命令の平均実行クロック数で表す場合もあれば、命令の使用頻度に応じた重み付けをして平均をとる場合もある。また、実際に実行されるトータルの処理能力(すなわちIPCの逆数)から算出することもある。
【参考】
□パイプライン
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981021/key51.htm#pipeline
□スーパースカラー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/981021/key51.htm#superscalar
□VLIW
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000519/key119.htm#VLIW
[Text by 鈴木直美]