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■■Akiba PC Hotline!ヘッドライン 10月7日(土)
http://www.watch.impress.co.jp/akiba/
●Crusoe
クルーソ
Transmeta Corporationが2000年1月にリリースした、x86互換プロセッサ。
128bitのVLIW(Very Long Instruction Word)CPUで、96KBの1次キャッシュを備えた「TM3120」と、128KBの1次キャッシュと256KBの2次キャッシュを備えた「TM5400」がリリースされている。
VLIWは、複数の短い命令語を1つの長い命令語にまとめて並列実行するアーキテクチャで、Crusoeの場合には、4命令を同時に実行することが出来る。通常このようなCPUでは、並列実行用に最適化したコードを生成しておくのだが、Crusoeはx86命令を動的にネイティブなコードに変換して実行。x86用に書かれたプログラムが、そのまま利用できるようになっている。
Pentiumなどでも、実際にはx86命令を複数の短いコードに変換してから、パイプラインを使って高速に実行するスタイルが採られているのだが、この変換をハードウェアロジックとして実装するのではなく、CMS(Code Morphing Software)と呼ばれるソフトウェアで行なっている(※1)。このため、CPU自体は非常に単純化され、メモリコントローラやPCIコントローラを統合しているにも関わらず、Pentiumの半分程度のダイサイズに収まっている。
ロジックの簡素化は、発熱や消費電力の点にも大きく貢献しており、TM5400ではCPUの節電機構である「LongRun(※2)」もサポート。各社のノートPCに、採用されはじめている。
TM3120 | TM5400 | |
---|---|---|
1次キャッシュ | 64+32KB | 64+64KB |
2次キャッシュ | - | 256KB |
コアクロック | 333/366/400MHz | 500~700MHz |
メモリI/F | SDR SDRAM(66~133MHz、3.3V) | SDR SDRAM(66~133MHz、3.3V) DDR SDRAM(100~133MHz、2.5V) |
プロセス | 0.22μm | 0.18μm |
ダイサイズ | 77mm2 | 73mm2 |
(※1)変換したコードはメモリにキャッシュし、CMSのオーバーヘッドを低減するようになっている。このため市販のノートPCでは、16MB程度のメインメモリがCrusoe用に割り当てられている。
(※2)システムの負荷に応じて電圧(1.2~1.6V)とクロック(500~700MHz)をダイナミックに制御する機構。同様のものにはIntelの「SpeedStep」や、AMDの「PowerNow!」などがある。
【参考】
□VLIW(Very Long Instruction Word)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000519/key119.htm#VLIW
□SpeedStep
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000210/key107.htm#SpeedStep
■■ヤマハ、LAN間を接続できる無線LAN対応ルータ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001010/yamaha.htm
●ブリッジ(bridge)
ネットワークを接続するためのデバイスの1つ。
ネットワークを接続するデバイスには、パケットの中継基準が異なる3つのタイプがある。
データリンク層(物理メディア上のパケット伝送プロトコル)を使って中継を行なうタイプ。LANで一般に使われているEthernetの場合には、個々のデバイスにMACアドレスと呼ばれる固有のアドレスが付けられており、ハードウェアレベルでは、これを使って通信相手を識別している。ブリッジは、受信したパケットの宛先のMACアドレスをチェックし、該当するデバイスが接続されているポートにだけ再送信する。不要なパケットが遮断されるので、リピータのような無駄なトラフィックは生じない。身近なところではスイッチングHUBが、複数のポート間の中継をブリッジとして行なっている。
ネットワーク層のプロトコルを使って中継を行なうタイプ。TCP/IPのようなネットワーク層のプロトコルは、様々なメディアを使って接続されたネットワークを、体系付けられた論理的なネットワークとして管理、機能させる。MACアドレスは、ネットワーク的には無秩序に付けられたものであり、アドレスからデバイスの所在を推測できるような住所本来の機能は持っていない。ブリッジは、接続されているデバイスのMACアドレスを丸暗記して、配送の判定を行なっているのだが、接続数が増えたり接続経路が複雑になると、このような方法では当然破綻してしまう。
TCP/IPなどには、個々のネットワークを識別するネットワークアドレス(※1)という概念があり、階層的に管理された論理アドレスが使われる。ルータの場合は、パケットに付けられた論値アドレスをチェック。不要なパケットの遮断に加え、管理体系に従った配送を行なう。身近なところではダイヤルアップルータが、LAN側とWAN回線側の中継をルータとして行なっている。
【参考】
□HUB
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980519/key30.htm#HUB
□スイッチングHUB
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000203/key106.htm#switching_hub
□ダイヤルアップルータ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980930/key48.htm#dialup_router
□MACアドレス(Media Access Control address)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000706/key126.htm#MAC
■■オンキヨー、同社初の木製キャビネットUSBスピーカー
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001010/onkyo.htm
●ダイヤフラム(diaphragm)
マイクロホンやスピーカーの振動板。
マイクは、空気の粗密である音を電気信号に、スピーカーは電気信号を音に変換するデバイスで、空気の振動を受ける(マイク)、あるいは振動させる(スピーカー)ための振動板のことをダイヤフラムと呼んでいる。例えば、スピーカーアイコンの絵にも使われている一般的なコーン型スピーカーの場合には、紙や布が張られた円錐形の部分がダイヤフラムである。
■■松下、AVノートパソコン「人」(ヒト)を正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001012/pana1.htm
●スーパーウーハー(super woofer)
重低音を再生するスピーカー。サブウーハー(subwoofer)とも。
1つのユニットで、低音から高音までの全帯域をカバーするスピーカーを「フルレンジ(full range)」という。これに対し、帯域を分割して個別のスピーカーを使って再生するマルチウェイスピーカーシステム(※1)では、各帯域専用のユニットが用意されており、各スピーカーユニットにはそれぞれ、出てくる音に由来する名前が付けられている。
唸り声のような低域を再生するのは「ウーハー(woofer)」。中域を受け持つ「スコーカ(squawker)」は、鼻の詰まったような音。チリチリという高域成分専門のスピーカーは「ツイーター(tweeter) 」という具合だ(単純にlow、mid、highと呼ぶこともある)。
スーパーウーハーは、その名の通り超低域を担当するスピーカーで、DolbyDigitalの5.1サラウンド方式のように、専用のチャンネルが用意されているものもある。逆に、超高域の方は、スーパーツイーターという。
(※1)帯域を2つに分割する場合は2-way、3つに分割する場合は3-way……という。
【参考】
□DolbyDigital
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/980303/key20.htm#AC-3
■■ネットジャパン、パーティションの分割、復元ができる「PartitionMagic 6.0」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001013/netjapan.htm
●Open DOS(DOS:Disk Operating System)
オープンドス
LineoのMS-DOS互換OS「DR-DOS」が、Caldera時代にフリーで配布されていた時の名称。
DR-DOS(Digital Research-Disk Operating System)は、8bit時代の主要OS「CP/M」で知られるDigital Researchが、'87年にリリースしたMS-DOS互換のOSである。国内では、'92年に日本語版の「DR-DOS 6.0/V」が登場。メモリやディスク関連のユーティリティが充実しており、一時はDOS/Vユーザーの間でも話題となった。しかし、その後同社はNovellに買収され、DR-DOSは「Novell DOS 7」の名で'93年に再リリースされることになる。
Novell DOS 7は、同社のDOSベースのネットワークソフト「Personal NetWare(旧称:NetWare Lite)」とDR-DOSを融合した製品だったのだが、'96年には、同社をスピンアウトしたRaymond Noordaが設立したCalderaに全て売却。
Calderaは、このNovell DOS 7ベースのOSを「OpenDOS」と名付けてフリーで配布した。一時はこれも、大きな話題となったのだが、OpenDOSはその後再び「DR-DOS」の名に戻り、Calderaが'98年に設立した、組み込み系のOSを扱うCaldera Thin Clientsに移管。同社は、'99年にLineoに社名を変更し、DR-DOSは現在、同社からOEM向けのOSとして販売されている。
□Lino, Inc.
http://www.lineo.com/
□Lineo社のDR-DOSのページ
http://www.drdos.com/
□Club Dr-DOS ―フリー版のダウンロード先などの情報あり
http://www.drdos.org/
[Text by 鈴木直美]