11月17日発売

標準価格：オープンプライス

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　ソニーは、ミニノートPC「バイオC1」をフルモデルチェンジし、11月17日より発売する。Crusoe TM5800 733MHzを搭載する上位機種の「PCG-C1MRX」と、Crusoe TM5500 667MHz搭載の「PCG-C1MR/BP」の2機種が用意される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「C1MRX」が22万円、「C1MR/BP」が19万円の見込み。

　今回のモデルチェンジは筐体も一新され、液晶の大型化、MPEG-2エンコーダチップの搭載、無線通信環境への対応など大幅な機能強化が行なわれている。また、0.13μmプロセスルールのTM5800/TM5500が採用されている点も注目される。メモリはDDR SDRAMとなり、OSはともにWindows XP Home Edition。

　TFT液晶は、8.9インチ1,280×600ドットTFT液晶が搭載され、従来の1,024×480ドットから大幅に解像度が高められた。ソニーでは、この液晶を“ウルトラワイドSXGA”と称している。

　新しくなった筐体はアルミ-マグネシウム合金と、強化材入りプラスチックのハイブリッド構造で、ツートーンカラーのデザインとなった。プラスチックの採用は「C1MRX」に搭載のBluetoothのアンテナ性能を高めるためとされている。また、液晶裏面のソニーロゴはダイヤカットによる光沢感が特徴としている。本体サイズは249×152×28mm(幅×奥行き×高さ)、重量998g(C1MRX)/995g(C1MR/BP)と、従来モデルとほぼ同等となっている。

左:新モデル 右：従来モデル
従来モデルとサイズはほぼ同等だが、ボディデザインやカラーは一新された

　MPEG-2リアルタイムハードウェアエンコーダ「MPEG2 R-Engine」の搭載により、内蔵カメラMOTION EYEによる640×480ピクセル、最高8Mbps/平均6Mbps(ファイン)、最高4Mbps/平均3Mbps(ノーマル)のMPEG-2動画撮影が可能となった。また、付属のポートリプリケータ経由のアナログビデオ入力も可能で、この場合は画素数が720×480ピクセルとなる。

　なお、MOTION EYEの画素数は従来どおり35万画素で、最大640×480ピクセルの静止画や、160×112ピクセル(10fps)のMPEG-1動画撮影もできる。静止画撮影では新たにスローシャッターに対応した。

付属のポートリプリケーター。AV入出力や100Base-TX対応Ethernet、外部ディスプレイ出力などを備える		MOTION EYEはプログレッシブ対応

キーボード部右上にジョグダイヤルやキャプチャボタンを装備する	MGメモリースティックスロットを装備	キーピッチは17mm

C1MRXに付属の無線LANカード

　上位機種の「C1MRX」ではIEEE 802.11b無線LAN PCカードが付属し、Bluetooth通信機能も搭載されている。802.11b PCカードはアンテナ部分がきわめて小さく、本体からのはみ出しが少ない。

　BluetoothはVer.1.1準拠で、バイオノート同士やPDAのCLIE、携帯電話などのソニー製Bluetooth対応製品と接続できる。Bluetoothは、キーボードの上に設けられた専用のスライドスイッチでON/OFFの切り替えができる。

　「C1MRX」は、TM5800 733MHz、メモリ256MB、30GB HDDを搭載。「C1MR/BP」はTM5500 667MHz、メモリ128MB、20GB HDDなどを搭載し、Office XPがプリインストールされる。ビデオチップはともにMOBILITY RADEON-M(8MB)。

　バッテリ駆動時間は、付属のバッテリパック(S)で約2～4時間、バッテリパック(LLL)で約8.5～15.5時間。

本体側面

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□製品情報
http://www.sony.co.jp/sd/products/Consumer/PCOM/PCG-C1MRX/

(2001月10月12日)

[Reported by date@impress.co.jp]