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キヤノン、スタイリッシュな「PowerShot S40/S30」 |
PowerShot S40 99,800円
PowerShot S30 89,800円
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Tel.0570-01-9000
キヤノン株式会社 御手洗冨士夫社長 |
御手洗社長は、「デジタルカメラの分野では昨年から7系列10機種を投入した。なかでもIXY DIGITALは人気となり、各種調査でも常に上位に入っている。遅めの再参入だったが、すでに業界2位の位置につけた。また、インクジェットプリンタの名称も“PIXUS(ピクサス)”に一新して首位奪回をめざして攻勢をかける」と意気込みを述べた。
また、「デジタルカメラNo.1とインクジェットプリンタNo.1となることで、デジタルフォトNo.1となる。2005年にはデジタルフォト事業でシェアNo.1、売上5,000億円以上をめざす」と強気の目標を掲げた。
ここではデジタルカメラ「PowerShot S40/S30」を紹介し、インクジェットプリンタについては別稿にゆずる。
PowerShot S40/S30は、縦横比1:2のスタイリッシュなデジタルカメラ。ボディはフルメタルで、レンズシャッタを閉めると前面がバリアで覆われフラッシュサーフェイスとなる。首から提げたときのためにロゴ類が縦位置に入っているのも目新しい。
S40は99,800円で10月下旬発売、S30は89,800円で、やや遅れて12月上旬の発売とされている。
発表にあたったイメージコミュニケーション事業本部本部長の内田恒二氏は、「今回の製品は、持つ喜び、使う心地よさ、取る楽しみを重視した。また、高画質、スタイリッシュなデザイン、コンパクト、快適操作、多彩な機能が特徴だ」と述べた。
また、「キヤノンのポリシーとして、レンズはカメラの中心に据えた。レンズは超小型の3倍ズーム、ボディサイズにこだわって基板も超高密度実装を行ない、大光量のライトガイドストロボも新開発した」、「画質は原色フィルターと、新映像エンジンの採用により高S/N比で色再現性の高い画像となった」、「操作系も右手の親指に操作系を集中し、撮影、再生、モード切替は親指一本で操作できる」と特徴を解説した。
親指位置に集中した操作系。メニュー操作を行なうマルチコントローラー(背面右上隅)は、上下左右の操作に加え、中央部でクリックもできる | ||
ズームレバーは、小さめでレリーズボタンの前にある。上面にはマイクを備える |
フルマニュアル機能、ヒストグラム表示、測光モード切替など、中上級ユーザー向けの機能も用意されている。また、マイカメラ機能と名付けられた機能により、起動画面、起動音、シャッター音、操作音などのカスタマイズが可能となっている。これらのデータは登録ユーザー用の専用サイトでも公開される予定。
S40とS30の相違点はCCDとボディカラーが中心で、差は少ない。S40は有効400万画素1/1.8インチCCDで最大記録画素数は2,272×1,704ピクセル、S30は有効320万画素1/1.8インチCCDで2,048×1,536ピクセル。これ以下の出力解像度は1,600×1,200/1,024×768/640×480ピクセルと共通だ。CCDは同じサイズなので、レンズの画角も35~105mm(35mmカメラ換算)と同じ。動画は320×240ピクセル(最長30秒)と、160×120ピクセル(最長120秒)の15fps、フォーマットは音声付きのMotion JPEG。
ボディカラーはS40がグラファイトグレー、S30がラベンダーシルバー。サイズは112×42×58mm(幅×奥行き×高さ)、本体重量は約260g。バッテリは専用のリチウムイオン、記録メディアはCF Type1/2でmicrodriveにも対応する。
なお、同時に発表されたインクジェットプリンタ「BJ F890PD(64,800円)」と専用ケーブルで接続することで、ダイレクトプリントが可能となっている。残念ながらプロトコルやコマンドは専用で公開されていない。すでに発売されているカードサイズ用紙のプリンタ「CP-10(30,000円)」にも対応しており、ケーブル接続でダイレクトプリントできる。
BJ F890PDと接続してダイレクトプリント | 再生時にヒストグラム表示もできる |
□キヤノンのホームページ
http://www.canon.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.canon-sales.co.jp/pressrelease/2001-10/pr_pss40.html
(2001年10月2日)
[Reported by date@impress.co.jp]
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