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SiS、SoC Conferenceを開催 |
9月26日 開催
Silicon Integrated Systems(SiS)は26日、同社の最新チップセットSiS650シリーズなどを中心とした説明会「SiS SoC Conference」を開催した。
会場では、DDR SDRAM対応のPentium 4用チップセット「SiS650」や、Athlon/Duron用チップセット「SiS740/745」のほか、情報家電向けのSoC(System On a Chip)、「SiS550」を搭載したマザーボードや端末などが展示された。
SiS650/740/745についてはすでにサンプル出荷が開始されており、10月下旬から量産が開始される。SiS550については11月から量産が開始される予定。
SiS650搭載のマザーボード |
9月24日(現地時間)に発表されたばかりのチップセットで、SiS645に、SiS315相当のビデオ機能を統合し、デュアルディスプレイにも対応する。10,000個ロット時の価格は39ドル。
Pentium 4に対応したチップセットで、DDR333を正式にサポートし、最大メモリ容量は3GB。サウスブリッジにはSiS645同様に、SiS961を使用し、100Base-TX対応のEthernetコントローラや、USB×6ポート、PCI×6ポートに加え、AC'97オーディオ機能も搭載する。ノース~サウス間は同社の独自アーキテクチャ「MuTIOL」によって接続され、533MB/Secの帯域を確保。VGAとメモリコントローラは「Ultra-AGPII」技術で接続される。バス帯域は2GB/Secで、AGP8Xに相当するパフォーマンスをもっているという。
各チップセットが投入されるPCの価格帯 | インターフェイスが要求する帯域が増大するごとにMuTIOLもアップグレードされる | 会場に展示されたApacerのPC2700モジュール |
SiS650のAMD製CPU対応版で、DDR266およびPC133をサポートし、DDR333には対応しない。最大メモリ容量は1.5GB。SiS315相当のビデオ機能が統合され、サウスブリッジはSiS961を採用する。そのほかの仕様については、ほぼSiS650と同等。10,000個ロット時の価格は32ドル。
SiS740 | SiS740搭載のマザーボード |
ノース/サウスブリッジが統合された1チップ構成のチップセットで、Athlon/Duron系のCPUに対応する。また、IEEE 1394コントローラが統合されており、最大3ポートを利用できる。同社ではIEEE 1394のチップセットへの統合は、業界初としている。10,000個ロット時の価格は29ドル。
ビデオ機能は内蔵せず、AGP4Xに対応。USB×6ポート、PCI×6ポートを利用可能で、AC'97オーディオ機能なども内蔵する。
SiS745 | SiS745搭載のマザーボード |
SiS550搭載のマザーボード |
IA(Information Appliance)向けの統合チップ。x86互換のCPUや、2Dグラフィック機能、PCI/USB/IDEなど各種インターフェイス、フラッシュROMインターフェイス、オーディオなどの機能を1チップに内蔵しており、Webパッドやホームゲートウェイ、ホームシアターなど、PC以外の市場へ投入される。
SiS550、SiS551、SiS552の3タイプが用意され、SiS550は最低限の機能のみを搭載。SiS551は基本機能に加え、メモリースティック、SmartCardに対応したコントローラを内蔵。SiS552は550/551の機能に加え、MPEG-2デコーダなどマルチメディア機能が付加されている。
10,000個ロット時の単価は、SiS550が49ドル、SiS551が55ドル、SiS552が59ドル。
SiS550を利用したプラットフォームで稼働中のLinuxベースのOS「iCAVA」 | iPAQにiCAVAをインストールしたものも参考展示された | AniMeta SystemsのIA |
□Silicon Integrated Systemsのホームページ
http://www.sis.com/
□関連記事
【9月25日】SiS、ビデオ機能を統合したPentium 4用チップセット「SiS650」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010925/sis.htm
(2001年9月26日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]
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