WOLRD PC EXPO 2001会場レポート

ソニーやTDKがIEEE 802.11a対応機器を参考出品

会期:9月19日~22日

会場:幕張メッセ 日本コンベンションセンター



●ソニー、IEEE 802.11a対応無線LAN PCカードとアクセスポイント

 ソニーブースでは、IEEE 802.11aに対応した無線LANアクセスポイントと無線LAN PCカードが参考出品され、MPEG-2の映像を転送するデモが行なわれていた。IEEE 802.11aでは、5GHz帯の周波数を使用し、最大54Mbpsの転送能力を持つ。ともに価格は未定だが、年内には製品化したいとしている。

IEEE 802.11a対応無線LANアクセスポイント IEEE 802.11a対応無線LAN PCカード。VAIO GTに装着されてデモが行なわれた


●TDK、IEEE 802.11a対応PCカードを展示

IEEE 802.11a対応無線LAN PCカード
 TDKブースでは、54Mbpsの転送能力を持つIEEE 802.11a対応無線LAN PCカードが参考出品され、ソニー同様MPEG-2映像を再生するデモが行なわれた。使用する周波数が5GHz帯とIEEE 802.11bとは異なり、互換性は持たないが、同社では、IEEE 802.11aとIEEE 802.11bに両対応した無線LANアクセスポイントの発売も検討しているという。IEEE 802.11a対応無線LAN PCカードの発売は年内目標としているが、価格は未定。

 また、CD-Rの3倍の容量を持つML-Rの展示を行なった。ML-Rは、レーザーの出力を変更して記録時にピットの深さを8段階にすることで、1度に3bitのデータの書き込みを行なう。高精度の書き込みを行なうため、メディアには専用の有機色素を使用するが、従来のCD-Rとほぼ同じ光学系、電子回路、機構が利用できるのが特徴という。

ML-Rメディアは、12cm(2GB)、8cm(650MB)、6cm(200MB)が展示された ML-R対応ドライブはシナノケンシ製 三洋電機製のML専用LSI

 なお、展示されていたドライブはシナノケンシ(プレクスター)で、三洋電機製のML用LSIを搭載する。ドライブの価格は未定で、2001年度内に発売したいとしている。メディアはML-RがTDK製、ML-RWが三菱化学製で、価格は1枚240円程度の見込み。また、書き換え可能なML-RWメディアや、ML専用Audioプレーヤの参考出品も行なわれた。

ML-RWメディア MLポータブルオーディオプレーヤー

 また、23GBの容量を持つ次世代DVDメディア「DVR-Blue」メディアの参考出品も行なわれた。2002年には業務用に、2003年にはコンシューマ向けに発売される見込み。

【お詫びと訂正】初出時、ML技術を応用することにより、DVR-Blueの容量が46GBになるという記述がありましたが、誤りです。お詫びして訂正させていただきます。

DVR-Blueメディア 23GBの容量を持つDVR-Blue

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【6月27日】ストレージデバイス展示会「データストレージEXPO」開催
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010627/storage.htm


●松下、「人」の次期モデル

 松下電器産業のブースでは、AVノートパソコン「人」の次世代モデルが展示されている。デザインが変更されたほか、液晶に従来の倍の明るさを持つ「ビジュアルブライト液晶」を搭載しているのが特徴。トラックボール、ジョグホイール、SDメモリーカードスロットは継承される。本体に備えた「VISUAL BRIGHT」ボタンで、DVD再生時などに液晶の輝度を上げ、コントラストを強くする機能を持つ。発売時期は11月で、価格は未定。

本体手前のでっぱりがなくなって四角くなった キーボード上部に、VISUAL BRIGHTボタンなどを備える


●NEC、PocketPCを参考出品

 NECは、PocketPCを搭載したPDAを参考出品している。CPUはStrongARM 206MHzで、CFスロットと、SDメモリーカードスロット、USBを備えるほか、側面にはジョグダイヤルも備える。発売時期や価格などは未定としている。

NECのPocketPC、上部にCFスロットを備える 左側面には、ジョグダイヤルとSDメモリーカードスロットを備える


●ラトック、USB 2.0-UltraSCSI変換ケーブル

 ラトックシステムズは、USB 2.0対応のUltraSCSI変換ケーブルの発売を明らかにしている。といっても、フリップにイラストが描かれているものが貼ってあるだけで、現物も写真も展示されていない。発売時期は2002年とされている。

 同社のブースでは、Bluetooth 1.1対応PCカードや、USB ADSLモデムも展示されていたが、発売時期や価格は未定としている。

USB 2.0-UltraSCSI変換ケーブルの発売が明らかにされたが、フリップのみ Bluetooth 1.1対応PCカード USB ADSLモデム


●IBM、Linux Watchを出品

 IBMは、Linuxを搭載した腕時計を参考出品した。Linux 2.2を搭載し、Bluetooth、IrDA 1.1、マイク、スピーカーなどを備える。ディスプレイは96×120ドットのモノクロ液晶と、640×480ドットの有機ELディスプレイの2種類が展示されている。発売時期、価格ともに未定。

液晶モデル 有機ELモデル。表示は精細だがくっきりして見やすい

□WORLD PC EXPO 2001のホームページ
http://www.wpc-bp.com/

(2001年9月20日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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