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ソニー、Net MD発表会で新VAIO MXを参考出品
標準価格:未定
新VAIO MXは、Net MD対応ドライブとFMチューナを搭載したVAIO MXシリーズの後継機。ユーザーからの要望に応え、「音楽コンテンツを蓄積できるサーバー」、「コンテンツを高音質で楽しめる」、「多フォーマットの音楽コンテンツ交換のハブとなること」をコンセプトに設計されたという。 従来モデルと異なり、MDの録音/再生はPCの電源が入っている時のみ行なえる。CDからMDへの録音は、IDE経由でリッピングし、CPUでエンコードしてから転送を行なうため、MDでエンコードを行なう場合に比べ15倍高速化したという。また、HDDに約8万タイトルのCDデータベースを備え、曲名などの情報が収録されるほか、CD-TEXT、CD-EXTRA、インターネット経由でのCD情報の取得にも対応する。
内蔵アンプは従来のデジタルアンプから20W+20Wのアナログアンプに変更された。同社によれば、いろいろと聞き比べた結果、アナログアンプの方が音がよかったからだとしている。なお、内蔵アンプは、カーオーディオ用が採用されているという。従来機と同じく、ハードウェアMPEG-2エンコーダ内蔵TVチューナカードも搭載される。 高音質を実現するために、新設計のサウンドカード「Sony Digital Audio System」を搭載した。常にミキシングされた通常のPC用サウンドカードと異なり、必要なデバイスだけをダイレクトに接続する機能を備え、高音質を実現したという。
新たに、6バンドのパラメトリックイコライザーも搭載された。ROCK、POPS、CLASSIC、JAZZの4つのプリセットのほか、ユーザーが任意に周波数や可変幅を変更できる。専用の20bit DSPの搭載により、CPUに負荷をかけずに処理を行なえるほか、位相の狂いを最小限に押さえることができるという。 CPU処理によるリバーブ機能「AirSampler」も搭載する。アムステルダムの実在のコンサートホールなど、世界各地でサンプリングした残響空間特性が8種類プリセットで収録される。また、カラオケ向けのボーカルキャンセラー、ピッチシフト機能なども備えている。
オーディオ機能は、統合ソフト「SonicStage Premium」で行なう。同ソフトでは、CDからのリッピングや、FMエアチェック、音楽データの管理、MDへの書き出しなども行なえるほか、ブラウザ機能も備え、音楽配信にも対応する。FM文字多重放送にも対応するほか、指定した時間に指定したメディアを再生するタイマーモードも備える。
なお、CPUやOSなどは現時点では未定としているが、デモ機はPentium 4を搭載し、OSはWindows XPで動作しているという。光ディスクドライブは、DVD/CD-RWコンボドライブが搭載される。従来機同様、光デジタル入出力端子も備え、CD/MD/FMチューナや、DVDの操作が可能なワイヤレスリモコンと、木製キャビネットの2ウェイ(12cm+2.5cm)ステレオスピーカーが付属する。 新VAIO MXは、WORLD PC EXPOに出展される予定。
□ソニーのホームページ (2001年9月11日)
[Reported by taira@impress.co.jp] |
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