日本アイ・ビー・エム株式会社は4日、Chi Mei Optoelectronics(CMO)と提携し、TFT液晶ディスプレイの開発製造を行なう新会社を設立すると発表した。CMOは、'98年にChi Mei Corporationの子会社として設立された、TFT液晶パネルおよびカラーフィルターの製造・販売会社。

　新会社は、東芝との合弁契約解消が発表され、米IBMの100%子会社となるディスプレイ・テクノロジー株式会社(DTI)から、野州工場の開発製造施設などを譲り受けて設立される。

　日本IBMは、新会社に対して出資および技術支援を行ない、CMOには関連技術ライセンスを提供する。

　CMOと提携して新会社を設立することにより、アモルファスシリコン技術を採用した液晶パネル製品の開発力を強化し、OEM事業を拡大、ThinkPadなど液晶関連製品の充実を目指す。

　なお、従来DTIの野州工場および日本IBMの野州事業所、大和事業所でディスプレイ開発を担当していた社員の大半は新会社に出向し、技術支援や開発サポートを行なうことになるとしている。

□日本アイ・ビー・エムのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2001/07041
□Chi Mei Optoelectronicsのホームページ(英文)
(7月4日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.cmo.com.tw
□ディスプレイ・テクノロジーのホームページ
(7月4日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.dti-lcd.com/
□関連記事
【7月3日】東芝とIBM、TFT液晶生産会社の合弁を解消
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010703/dti.htm

(2001年7月4日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]