ビクター、100Mbps対応の屋内用光無線LANシステム

7月27日 発売

価格:
  OA-C301:148,000円
  OA-M301:49,800円

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     03-5684-9311


 日本ビクター株式会社は、100Mbpsの通信速度に対応した光無線LAN「VIPSLAN-100」シリーズの屋内用システムとして、光無線ハブ「OA-C301」および光無線ノード「OA-M301」を7月27日より発売する。価格はOA-C301が148,000円、OA-M301が49,800円。

 従来10Mbpsの通信速度を持つ「VIPSLAN-E」シリーズを発売していたが、今回新たに100Mbpsの速度に対応するとともに、価格が大幅に値下げされた。

 同社では100Mbpsの速度を持つ光無線LANシステムで「ポイント to マルチポイント」通信を可能にした製品は世界初としている。これは新型の広帯域・高感度受発光素子や、独自のプロトコル「BIOP(Burst Idle Optical Protocol)」を開発することで実現したという。特にこのプロトコルでは、光無線ハブと複数のノード間での通信時に発生するコリジョン処理を、全くの独自形式で行なっているという。

光無線ハブ「OA-C301」 ミラーボールのような受光部 設置するとこんな感じになる

光無線ノード「OA-M301」。ハブを探すためにセンサー部分は自動的に稼働する
MPEG-1ムービー 1.3MB
ノード正面 自動的に光無線ハブをスキャンする「スマートサーチ」のしくみ

 主に一般企業や官公庁、学校向け用途の製品。光無線ハブを天井に設置し、パソコンに接続したノードでデータを受信するしくみ。同時に通信できるノード数には特に制限はない。

 100Base-TXのEthernetに対応し、通信可能距離は5メートル。光無線ハブは360度方向からの送受信に対応。ノードの受信可能範囲は4度だが、ヘッド部分は360回転する。光無線ハブのサイズは180×240mm(直径×高さ)、重さは2.8kg。ノードのサイズは82×95×95mm(幅×奥行き×高さ)、重さは220g。

 ノードは、適切な光無線ハブを自動的にスキャンする「スマートサーチ」機能を備える。光無線ハブは複数台設置されるケースが多く、ノードを移動したときなどは、センサーを内蔵したヘッドが全周を走査し、もっとも近い光無線ハブが使用される。平均5秒での検出が可能という。

 通信には近赤外線が使用されているため、ハブとノードはお互いに見通し可能な位置に設置する必要がある。発表会場では、ムービーを再生しながらハブ・ノード間を障害物で遮ると一瞬映像が止まり、障害物を排除すると再び映像が再生される、というデモも行なわれた。

 発表会では、「近い将来、電波を使った無線LANシステムが大量に普及した場合、必ず電波同士の干渉という問題が発生する。光無線LANシステムならその心配は全くない」、「壁などの遮蔽物で通信が遮られるため、電波にくらべてセキュリティも高い」などと説明し、電波を使った無線LANシステムに対する優位性を強調した。

 また、将来的にはAV機器などに対応した「ホームAVネットワーク」としての製品も考えているという。



□日本ビクター株式会社のホームページ
http://www.victor.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.victor.co.jp/products/pro/OA-C301.html

(2001年6月13日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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