COMPUTEX TAIPEI 2001開幕レポート

Intel 845をはじめ、Pentium 4用
SDRAM対応チップセット続々登場

会期:6月4日~6月8日
会場:Taipei International Convention Center(TICC)
   Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall
   Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall 2




 PCコンポーネントの展示会としては名高いCOMPUTEX TAIPEI 2001が、今年も台北世界貿易中心において6月4日から8日の5日間にわたり開催される。既にTaipei World Trade Centerでは9時から会場がオープンとなり、精力的な展示が行なわれている。最初のレポートとなる本レポートでは初めて登場した各チップセットベンダのPentium 4用チップセットについて速報でお知らせする。


●Pentium 4普及の起爆剤と目されるIntel 845がデビュー

 マザーボードベンダ各社のブースではIntelのPentium 4用チップセットであるIntel 845を搭載したマザーボードが展示されている。Intel 845は“Brookdale”のコードネームで知られているSDRAMに対応したチップセットだ。現在Pentium 4用チップセットは、Direct RDRAMをサポートしたIntel 850のみであり、いくらDirect RDRAMの値段が下がってきたといってもSDRAMに比べて割高になってしまう。

Intel 845チップセット。Pentium 4でSDRAMをサポートする Intel 845を搭載したTransendのTS-ABD4。ソケットはmPGA478となっている

 また、マザーボードもコストの高い6層基板で作る必要があり、結果としてPentium 4のシステム全体の値段を押し上げてしまう結果となっていた。そこで、Intel 845ではSDRAMをサポートし、マザーボードも4層基板で作れるようにしたため、Pentium 4のメモリ、マザーボードにかかるコストをPentium IIIとほぼ同等にできるようになる。

 当初はSDRAMのみしか利用できないが、2002年の1月に登場すると言われている改良版の“Brookdale-DDR”ではDDR SDRAMもサポートするため、最終的にはSDRAMとDDR SDRAMの両方を利用できるようになる。今回展示されているのはSDRAMをサポートしたバージョンのIntel 845を利用したマザーボードで、各社一斉に展示している。また、CPUソケットは現行のPGA423からmPGA478と呼ばれる小型のソケットに変更されている。Intel 845の正式発表は9月に予定されており、mPGA478に対応したPentium 4 2GHzなどと同時に登場すると言われている。

 なお、Intel 845を搭載したマザーボードの詳細なレポートも別途予定しているのでそちらもご参照いただきたい。


●VIA、Pentium 4用チップセットP4X266を展示

 VIA Technologiesは同社初のPentium 4用チップセットであるP4X266を展示している。P4X266は、やはりDDR SDRAM、SDRAMに対応したチップセットとなっている。仕様としては以下のようになっており、OEMメーカーに対して第2四半期中のエンジニアリングサンプル、第3四半期には大量出荷と説明されているという。

    ・Pentium 4システムバス(400MHz)
    ・AGP 4X
    ・SDRAM/DDR SDRAM(PC133/PC1600/PC2100)
    ・V-LINKバス
    ・VPX(64bitPCIインターフェイス)

 なお、情報筋によればVIA Technologiesは、P4X266とピン互換のP4M266という統合型バージョンも予定しているという。P4M266はPM133などに統合されているSavage4よりも進化した3Dグラフィックスコアを統合した統合型チップセットとなる模様で、こちらは第3四半期にエンジニアリングサンプル、2002年の第1四半期に製品出荷という計画を立てられているということだ。登場すれば、初のPentium 4用統合型チップセットとなるかもしれず、注目したい。

VIA TechnologiesのP4X266。Pentium 4をサポートするSDRAM/DDR SDRAMチップセット VIAのブースに展示されていたP4X266搭載マザーボード


●ALiもPentium 4用チップセットM1671を展示

 台湾のチップセットベンダであるALi(Acer Laboratories Inc.)もM1671と呼ばれるPentium 4用チップセットを展示している。仕様は以下の通り。

    ・Pentium 4システムバス(400MHz)
    ・AGP 4X
    ・SDRAM/DDR SDRAM(PC133/PC1600/PC2100)
    ・PCIバスインターフェイス

サウスブリッジはALiのサウスブリッジであるM1535D+などを利用する仕様となっている。

ALiのPentium 4用チップセットM1671 ALiのM1671搭載Pentium 4用マザーボード

□COMPUTEX TAIPEI 2001のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/comp2001/
□COMPUTEX TAIPEI 2001のホームページ(和文、TCA対日輸出促進センター)
http://www.ippc.com.tw/comp2001/frontpage1.asp

(2001年6月4日)

[Reported by 笠原一輝@ユービック・コンピューティング]

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