マイクロソフト「the Microsoft Conference 2001/spring」開催

開催期間:5月15日~17日


 マイクロソフト株式会社の企業向けカンファレンス「the Microsoft Conference 2001/spring」が開幕した。東京国際フォーラムにおいて、5月15日~17日の3日間開催される。

 会場では、6月8日に発売となるOffice XPの企業向けソリューションをはじめ、マイクロソフトの次世代テクノロジー「.NET」や、それらを利用した企業システムの構築例など、ビジネス向けに特化した内容のセッションが行なわれる予定。開催1日目は、阿多親市 代表取締役社長が「インターネット新世代のマイクロソフトのビジョン」と題して基調講演を行なった。

基調講演を行なう阿多親市 代表取締役社長
 基調講演の中で、阿多親市代表取締役社長は「これからブロードバンド時代を迎えるにあたって、ビジネスの世界は大きく変わる」、「PDAは今後、爆発的に普及し、市場は5年以内に40倍に成長する」などと、加速度的に成長を続けるインターネットインフラや多様化するデバイスについて語り、「今後これらを相互接続するための、オープンな標準技術を確立することが必要である」とした。

 今後のビジネス展開については、「これまでマイクロソフトは、製品の品質向上と、製品/技術の充実につとめてきたが、これからはあらゆる場面でのシステム価値の向上につとめていきたい」と述べ、具体的には、「機能だけでなく、使いやすさ、人間性の追求、さまざまなソリューション間でのやりとりや、それぞれを支えるシステム基盤を確立し、単一のプラットフォームに依存しない、インターネットを基盤としたコンピューティング環境を提供していく」と語り、「.NET」を強く意識した内容となった。

 この後、同社が考えるインターネット新世代に必要なシステム環境として「experience」、「Agility(ビジネスにおける敏捷性)」、「.NET」の3点を上げ、それぞれについて約30分の時間を割き説明が行なわれた。講演では終始、OSやプラットフォームに依存しない、真の意味でオープンなプラットフォームを作る、ということに重点がおかれ、「WindowsやUNIXを標準とするのではなく、インターネットを標準として、それに合わせた製品を開発していくことが重要である」と、強く語っていた。

 マイクロソフトの最重要課題である「.NET」については、異なるシステム同士の相互接続性や、固有のプラットフォームに依存しないシステム環境の優位性に関する説明が行なわれ、最後に「.NETの完成にはまだまだ時間が掛かるが、必ず顧客の利益になると信じて、これからも努力を続けていきたい」と締めくくった。

 また、.NET FrameworkをサポートするWebアプリケーション開発ツール「Visual Studio.NET」についても触れ、現在評価中のベータ1に続き、夏頃にはベータ2がリリースされる予定であると語った。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□「the Microsoft Conference 2001/spring」のホームページ
http://www.microsoft.com/japan/msc/

(2001年5月15日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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