良品計画、“無印良品”ブランドのデジタルカメラを発売

2月7日 発売

価格:9,800円


 株式会社良品計画は、「無印良品」ブランドのデジタルカメラ「MP35」を7日に発売した。価格は9,800円。MP35は富士写真フイルムのFinePixに似たイメージの縦型のデザインで、フラッシュ、セルフタイマーなどを備える。

 本体サイズは67×22×85mm(幅×奥行き×高さ)と小さく、ワイシャツの胸ポケットに入る。1/3インチ35万画素CMOSイメージセンサを使用し、レンズは35mm(35mmカメラ相当)の単焦点、記録画素数は640×480ピクセル。記録メディアは内蔵のフラッシュメモリ2MBで、30枚撮影可能。PCへの転送はUSB。電源は単三電池1本。

 ファインダは光学式のみ。60cmから無限遠までピントが合うパンフォーカスで、マクロモード時は20cmまで寄れる。露出設定はなく、フラッシュは必要なときにフラッシュボタンを押して充電し発光させる。

 ソフトウェアはWindows/Macintosh両対応で、Adobe PhotoDeluxeとTWAINドライバが添付される。

背面 操作部分 レンズの周囲は保護ガラス

パッケージ内容 底面には三脚穴もある


 編集部でも店頭で購入できたので、簡単にレポートする。

 パッケージは無印良品らしいシンプルな段ボールで、カメラ、ケーブル、CD-ROMなどが収まっている。30ページもあるまともな日本語マニュアルが印象的だ。

 実際に手にすると同社のサイトの写真の印象よりもずっと小さく感じる。また、この写真でレンズに見える部分は実はほとんどが保護ガラスだ。実際のレンズは真ん中に小さく収まっている。背面の突起など、指をかける部分が多く、本体が小さい割には持ちやすい。ボディはプラスチックで、デザインの良さにくらべれば質感は落ちる。

 使い方は、レンズ付きフィルムそのもので、ファインダを覗いてシャッターを押すだけ、暗いときにはフラッシュを光らせる、というものだ。電池は、新品のアルカリ電池を入れ、100枚以上撮影した状態で、まだ交換していない。念のため予備電池を1本用意しておけば、あまり意識する必要はないだろう。

 ファインダはゆがみはあるものの、明るくて見やすい。ただし、接写時はあまりあてにならない。マクロモードの切り替えスイッチはガタついて安っぽいが、モードを切り替えるとLEDが点灯するのでわかりやすい。

 Windows 98ベースで使用すると付属のPhotoDeluxeからはTWAINデバイスとして見える。画像をまとめて転送することもできるのだが、1枚ずつ作業用のウィンドウとして開いてしまい、一括してファイルに保存する機能がない。同時にインストールされるAdobe ActiveShareを使用するとまとめて転送できるので、こちらで転送する方が便利だ。転送はUSBのため高速で、30枚の転送でも2分程度で終わる。なお、USBは専用ケーブルではなく、通常のBコネクタを本体側面に備える。

 撮影した画像は低価格のCMOSデジタルカメラに多い色味が薄いものだ。快晴の日がなかったので留保付きではあるが、鮮やかな赤は地味になってしまい、風景などはやけにさみしい感じに撮れてしまう。デザインやマニュアルなどの品質が高いだけに、もう一段の画質の向上を望みたい。

撮影サンプル
サンプル画像はAdobe PhotoShop 5.5にTWAINで取り込み、普通圧縮のJPEGファイルとして出力したものです。

□良品計画のホームページ
http://www.muji.co.jp/
□製品情報
http://www.muji.net/news/digitalcamera/

(2001年2月13日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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