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AMD、2001年のロードマップを公開。今年後半のAthlonは1.7GHz |
堺和夫代表取締役社長 |
日本AMD株式会社は、米本社の決算発表を受けてプレスミーティングを行ない、2001年のロードマップなどを公開した。
まず、堺和夫代表取締役社長が、昨年を振りかえり、1GHzの製品をIntelに先駆けて発表したことをはじめ、AMDが発展を続けた年であったことを強調した。そして2001年の日本AMDの目標を「シェア30%」とした。また、平家物語の一節をスクリーンに表示し、“奢れる者久しからず”と赤い字で強調された部分を示し、「他社のように好調におごることなく、努力を続けていきたい」と締めくくった。
吉沢俊介取締役 |
また、米国のプレスカンファレンスで明らかになった、2001年の自社製品についての予測を紹介した。
・2001年第1四半期の終わりにはAthlonはすべて1GHz以上となり、全製品がFab30で製造される
・Athlonのクロックは、第1四半期に1.3GHz、第2四半期に1.4~1.5GHz、後半に1.7GHz。2GHz以上は2002年のHammerまで持ち越し
・Duronのクロックは第2四半期に900MHzを越え、第3四半期に1GHzを予定
・DDR SDRAMのシェアは2001年末で20~30%を占める
・SOI技術を導入した0.13μmルールプロセスは第4四半期に実現
サム・ローガン マーケティング本部長 |
また、Duron系は第2四半期に「Morgan(モーガン)」の投入が予定される。こちらもデスクトップ用とモバイル用がある。Palomino/Morganともモバイル用にはPowerNow!テクノロジが導入される。
0.13μmルールプロセスによる製品は2002年の投入となっており、64bitの「SledgeHammer」、「ClawHammer」、Athlon系の「Thoroughbred」、Duron系の「Appaloosa」などが表示されている。
興味深いのはチップセットのロードマップで、760以降の製品はすべてサードパーティ製となっている。とくにローエンド向けのUMA対応チップセットが大きく記載されているのが印象的だ。なお、デュアルプロセッサには760MPで対応予定としているが、発売時期などは未定とされている。当面は760と、ALi/VIAのDDR対応チップセットがハイエンドとなる。
プロセッサロードマップ | チップセットロードマップ |
※別ウィンドウで大きい画像が開きます |
なお、会場では日本AMDオリジナルのCPUベンチマークプログラム「Ninja」によって、Pentium 4 1.5GHzとAthlon 1.2GHzを比較し、すぐれた結果を示した。「Ninja」は、3Dグラフィックスの表示レートによってプロセッサ性能を比較するプログラムで、今後は店頭でのデモに利用されるほか、将来的にはプレスなどに配布される予定という。現状ではDirectX8対応で、Athlonはエンハンスト3DNow!対応、Pentium 4はSSE対応(SSE2未対応)という条件で動作しているという。
Pentium 4ベンチマーク結果 | Athlonベンチマーク結果 | ムービー MPEG-1形式 |
□日本AMDのホームページ
http://www.amd.com/japan/
□ニュースリリース
http://www.amd.com/japan/news/corppr/nr21005.html
(2001年1月18日)
[Reported by date@impress.co.jp]
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