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来年1月1日付けでBorland復活、日本法人もボーランド株式会社に
フラー氏は、CEO就任以来の経緯を振り返り「就任時の四半期には2,500万ドルの損失があったが、現在では3四半期連続で黒字となった。そして、よりユーザーとともに歩むために2001年1月1日付けで社名をBorlandに戻す。これはかつてのBorlandではなく、新しいよりスピーディな新生Borlandである」と述べた。日本法人についても、時期は明らかにされなかったが早期にボーランド株式会社へ改称される。 今後の戦略は、RADツール(ビジュアルベースの開発ツール)、Java、エンタープライズ向けアプリケーションサーバーを主軸とし、プラットフォームに依存しない開発ツール市場のリーダーを目指すとした。Java開発ツール「JBuilder」は来年第2四半期、アプリケーションサーバー「AppServer」は第1四半期に新バージョンが発表される。 特に注目されている「Kylix(カイリックス)」というコードネームで呼ばれるLinux用のRADツールは、第1四半期に英語版が出荷される。日本語版の出荷時期について質問が出ると、フラー氏が日本側のプロダクトマネージャに「英語版出荷後の8週間後」と直接約束させ、「このようにコミットをさせて、どんどん実行していくのが新しいBorlandの姿だ」とアピールする場面もあった。 現在のInprise製品のターゲットは企業市場であり、個人ユーザーにはやや縁の遠い存在となっているが、Turbo Pascal以来の歴史がある“Borland”の社名が復活することを喜びたい。 【お詫びと訂正】初出時にKyrixの日本語表記を“キリックス”としておりましたが、“カイリックス”の誤りでした。お詫びして訂正いたします。
□インプライズのホームページ (2000年12月7日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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