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プレイステーション2がMP3プレーヤーに! |
11月29日 発表
価格:未定
連絡先:エルゴソフト
Tel.045-565-3330
MP3ソフトに関してはまだ公開できるバージョンではないと言うことで、公開されたのはこのスライドのみ |
株式会社エルゴソフトは、米国版Dreamcastに付属するブラウザソフトなどを手がけるPlanetwebと業務提携を結び、今年度中 (2001年3月まで) を目処にプレイステーション2用ブラウザソフトおよびMP3ソフトを発売する。価格は未定だが、同社では「現在発売されているゲームソフトより安い価格を予定している」という。
“インターネットブラウザソフト”はPlanetwebが制作中のもので、本日行なわれた発表会の席上でもデモが行なわれことから、かなり完成に近づいている。
テレビで表示した時にフォントが美しく見えるように、リアルタイムにアンチエイリアス処理を行なっているほか、PC上で美しく見えるよう小さく設定された文字に関しては、そこだけ拡大できる虫眼鏡機能も搭載されている。フォントはリコーのフォントを使用し、より高速に表示できるようビットマップフォントではなくベクトルフォントを使用。
このほか、基本的にスクロールバーを表示せず、カーソルの移動だけで全てのフィールドを移動できるインターフェイスの工夫がなされている。また、メニューバーは表示されず、コントロールパネルを呼び出した上で各種機能を選択するシステムとなっている。HTML 3.2に対応したほか、SSL3.0、Flash Ver3.0に対応。WAVやMP3の再生も可能となっている。
メール機能はPOP3、SMTPに対応しており、文字の入力はソフトウェアキーボードで行なう。文字変換に関してはエルゴソフトの変換ソフトをカスタマイズしたものを搭載。メールにはプレイステーション2用のセーブデータを簡単に添付する機能を持つ。文字の入力に関しては、入力時は通常より大きく表示され、入力文字が確定した段階で小さく表示されるなどの工夫もされている。
MP3ソフトに関しては現在公開できる完成度ではないとして公開されなかったが、プレイステーション2用HDDに対応しており、MP3の生成、再生が可能。音楽CDからMP3ファイルを自動生成できるほか、インターネットによる配信サービスにも対応するとしている。
これらのソフトのアップグレードに関しては、新バージョンを収録したCD-ROMを配布することも考えられるが、差分をメモリーカードにダウンロードし、バージョンアップすることも可能だという。ただ、現状では正式に決まったわけではないとしている。
発表会の席上でエルゴソフトの代表取締役会長兼社長を務める襟川陽一氏 (コーエー会長) は「Planetwebのブラウザソフトには一目惚れした。2001年3月の発売を予定している「信長の野望Internet」で使用するだけではもったいないと思い商品化することとした。すでに発表している決戦IIはスタンドアローンのゲームだが、決戦IIIではインターネット対応となり積極的に連動していきたい」とコメントした。
ブラウザソフトとMP3ソフトに関しては、ソフトウェアベンダに対しミドルウェアとして販売するほか、モデムなどを取り扱っている周辺機器メーカーへのバンドルにも対応する。
ブラウザソフトの画面写真。フレームにも対応している | 虫眼鏡機能を使い一部を拡大。2段階まで拡大可能 | コントロールパネルをポップアップしたところ |
メールの受信画面。基本的な機能は全て網羅している | メール作成画面。ソフトウェアキーボードで入力していく。キーボードの発売は現状では考えていないという | プレイステーション2によるデモ。モデムは特定メーカーではなく、どこのメーカーのものでも大丈夫だという |
□エルゴソフトのホームページ
(11月29日現在、これらの製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.ergo.co.jp/
□Planetwebのホームページ
(11月29日現在、これらの製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.planetweb.com/
(2000年11月29日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]
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