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松下、2HD FDで32MB記録できる次世代スーパーディスクドライブ

11月 サンプル出荷開始



 松下寿電子工業株式会社は、従来の1.44MB 2HD FDに32MBの記録ができる、次世代スーパーディスクドライブを11月からサンプル出荷する。なお、スーパーディスクドライブの記憶容量も240MBに強化されている。

 2HD FDへ32MB記録する技術は「FD32MB」と名付けられており、記録容量を約22倍高めるために下記の技術を導入している。

・重ね書きによるトラック密度の向上
・ZBR(Zone Bit Recording)、PRMLによる線記録密度の向上
・エラー訂正技術の導入による信頼性の向上

 トラック密度の向上は、書き込み時は従来の2HD用ヘッド(125μm)で、18.8μmずつずらしながら記録することで、トラック幅18.8μmで、片面777本のトラックをフォーマットする。読みとり時は8μm幅のスーパーディスク用ヘッドを使用する。これにより、トラック数が片面80トラックから777トラックに増え、記憶容量が約9倍に増加する。

 また、ZBRにより約1.4倍、PRMLにより約2倍記録密度を上げており両社の組み合わせで約3倍の記憶容量を確保している。

 高密度化とともに、データの信頼性を上げるためスーパーディスクに使用されているC1ECCエラー訂正技術を適用している。

 FD32MBは読み書きともスーパーディスクドライブが必要。また、FD32MBのフォーマット時には、0トラックに32MBメディアであると記録される。これによりFD32MBのメディアが従来のFDDに挿入されても、取り扱いが不可能なメディアであると表示され、誤ってフォーマットされない。

 従来の2HDメディアに高密度記録することの意味については、安価なメディアを大容量化することで用途が拡大するとしており、机の中などに放置されているFDの再利用に適しているとしている。

□松下寿電子工業のホームページ
http://www.mke.panasonic.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.mke.panasonic.co.jp/news_release/0_10_01.htm

(2000年10月16日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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