ワイヤレスLANカードも内蔵できる2nd GENERATION「AIBO」
価格:150,000円
連絡先:AIBOショップ
都内で行なわれた発表会に出席したソニー会長 兼 CEOの出井伸之氏は「ロボットはコンピュータの総合芸術だ。1st GENERATIONはAIBOを市場に認知させることができた。2nd GENERATIONではソニー内に独立カンパニー (エンタテイメントロボットカンパニー) を作りビジネスとして飛躍させていきたい」と自信たっぷりに語った。 ■ 初代AIBOのコンセプトは犬、2nd GENERATIONのイメージは“子ライオン”
今後のビジネスについては「エンターテイメントに主眼を置き、ソニーらしい思いつきをどんどん実現していきたい。具体的には、対応アプリケーションの発売、サードパーティからのソフトウェア発売、外装の交換、映画などをはじめとしたキャラクタの展開などを考えている」とし、ビジネス規模としては20年後にはソニーの柱の1本として、他商品への技術の転化なども考えていきたいという。 ■ 音声コミュニケーションを強化
音声コミュニケーション機能が強化されており、付けた名前に反応するようになった。機嫌がいいときにAIBOの名前を呼べば声に反応するほか、AIBO独特の声で物まねも披露する。発表会では“遊ぼ”と問いかけると物まねモードに入り、“静かに”と問いかける自律モードに切り替えられていた。ただし、製品版では変更される可能性もあるという。音声コミュニケーションが充実したため、サウンドコマンダーは付属しない。このほか、1st GENERATIONとコミュニケーションを取ることができるという。 2nd GENERATIONではプロセッサやメモリが強化されているほか、OPEN-R ver1.1に対応しており頭部や足を取り外し別ユニットに取り替えることができる。発表会場では「有名人などがデザインした面白いものが登場すれば発売していく」としており、別ユニットの登場が待たれるところだ。実際には1st GENERATION AIBOでも取り外し可能とされているが、説明書などに明記され正式に対応するのは2nd GENERATIONからとなる。 2nd GENERATION AIBOにはカラーのデジタルカメラが搭載されており、「写真を撮って」と命令すると撮影する。撮影した画像はメモリースティックに記録され別売ソフト「AIBO ファンパック (10,000円) 」を使えばPCに取り込むことも可能。
AIBOのインターフェイスとしてはメモリースティックスロットと、PCカードスロットを装備。別売のハードとしてIEEE-802.11bに準拠した「AIBOワイヤレスLANカード」が20,000円で用意されており、ワイヤレスでデータを取り込むことが可能となっている。発売当初は対応ソフトはAIBOの行動プログラムソフト「AIBOマスタースタジオ」のみだが、対応アプリケーションを増やしていきたいとしている。
音声認識を中心としたムービー1 (QuickTimeムービー 7.63MB) ボールと戯れるムービー2 (QuickTimeムービー 8.96MB)
■ ビジネス展開を考え多種多様なアプリケーションを用意 天貝氏によれば「1st GENERATIONでは周辺機器やソフトも収録したフルパッケージで、2nd GENERATIONはユーザーがアクセサリやプログラムを選択できるスターターキットと考えている」という。このため、2nd GENERATION AIBO「ERS-210」には本体のほか、専用リチウムイオンバッテリーパック1個、AC電源、ボールなど最低限の付属品しか同梱されない。
AIBOとコミュニケーションを取るために必要となるソフトウェア「AIBOライフ」は9,000円で別売となる (1st GENERATION AIBOでは使用できない) 。このソフトでは自律行動や学習、成長、名前の登録、音声認識などを実現する。また、すでにある程度学習しているお披露目用のAIBOの頭脳を収録した「ハローAIBO! タイプA」が8,000円で販売される。このほかAIBOとじゃんけんやゲームを楽しむことができるアプリケーション「パーティマスコット」が9,000円となっている。
ソフトウェアの供給はピンク色のAIBO専用メモリースティックで行なわれる。メモリースティックにはセキュリティ機能が搭載されており、AIBO専用メモリースティックを採用したのは、サードパーティなどからも発売される予定のソフトウェアのコピー防止のためとしている。これらのソフトはWindows 98/Me/2000対応で、Macintosh版やプレイステーション2など他OSの制作は予定されていない。 2nd GENERATION AIBOは本体のみでも充電可能だが、AIBOの充電のほか、予備バッテリースロットを持ち、AIBOに内蔵されている時計の時間設定や音量調整まで可能な「エナジーステーション」が17,000円で用意されている。また、ピンク、ブルー、ブラックの3色の「AIBOキャリングバック」が発売される。
□ソニーのホームページ http://www.sony.co.jp/ □AIBOホームページ http://www.aibo.com □関連記事 【'99年5月11日】ソニー、ペットロボットを製品化。インターネットで限定販売 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990511/sony.htm (2000年10月12日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp] |
I |
|