日本HP、個人市場向けデスクトップの第一弾価格:オープンプライス
連絡先:カストマ・ケア・センタ 第一弾の製品、デスクトップPC「hp pavillion」3機種と、CRTディスプレイ/液晶ディスクプレイ各1機種は、10月13日に発売される。価格はオープンプライスで、実売価格はディスプレイとのセットで10万円から30万円程度、CRTディスプレイと液晶ディスプレイとの差は6~7万円という。また、ノートPCについても追って発表の予定。
ターゲットは「20~30才台で、自分らしさ自分のライフスタイルへのこだわりを持ち、PCを仕事で使っており専門的な知識はないが自分なりのこだわりがある」層としている。この層がPC市場全体の20%を占めるとみており、「NECのようなビッグブランド、安いだけのPC、エンターテイメント性を強調したPCなどが自分のチョイスでないという人たち」だという。 当初は首都圏のみで販売され、ビッグパソコン館、ヨドバシカメラ、LaOX、CSKエレクトロニクスの4量販チェーン約40店舗に限定される。エリアの見直しは6カ月単位で行なわれ、1年で全国に広げると説明された。また、ソフトバンクとの協業によるインターネット通販も行なわれ、全体の10%~20%がネット経由となる見込み。 プロモーションはTV CMが中心で、「11月には競合他社以上の露出を行なう」という。ただし、発表会場ではCMは公開されず、内容も解説されなかった。また、質疑応答の際に競合他社の社名を尋ねる質問が出たが、特定の社名は挙げられず、「ソニーさんなどはエッジの利いた感じですね」という間接的な表現に留まった。 「pc pavillion」は米国のコンシューマー市場ではトップのブランドだが、国内市場向けには専用機種が用意される。デザイン面では、本体前面のドライブやインターフェイスがすべてカバーされているのが特徴。 仕様はスタンダードなIntelベースのマイクロタワーPCで、最上位のpavillion 2150は、Pentium III 800MHz、Intel 810Eチップセット、128MB SDRAM、30GB HDDなど。上位機種2機種にはPCカードスロットとDVD/CD-RWコンボドライブ(4/4/24倍速、DVD4倍速)が装備される。 本体色は“Moonlight Metallic Blue”と“Deep Metallic Blue”の2色だが、当初はキャンペーンとしてDeep Metallic Blueのパーツが付属し好みによって取り替えられるため、事実上Moonlight Metallic Blueモデルのみとなる。また、同社のdeskjet900シリーズプリンタと同時購入すると同色のプリンタ用カバーも添付される(各色限定2,000個)。 今回の発表会は、米本社プレジデントのプラディープ・ジョットワーニ氏も列席し、コンシューマーPC市場がいかにHPについて必要性の高い市場であり、実績を上げている分野であるかが強調された。しかし、発表内容はマーケティング的な側面に終始し、販売目標以外には積極的な発言はなく、想定している競合他社の社名を明かさないなど及び腰ともとれる発言も見られた。 日本HPの家庭市場参入は今年6月に、米HP社長兼CEOのカーリー・フィオリーナ氏がソフトバンク株式会社の孫正義社長が列席するという華々しい形で発表された。しかし、今回の発表会は参入発表時のような積極さは感じられず、イベントからビジネスへとフェーズが変わったあとの手堅い発進という印象だった。
□日本HPのホームページ
[Reported by date@impress.co.jp] |
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