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次世代VAIOノート2機種も公開、VAIO Expo明日開幕

9月8日 開催

 ソニーは、VAIO Expo 2000の開幕を明日に控え、新製品発表会と報道向けの会場プレビューを行なった。「VAIO Expo 2000」は品川インターシティホールにて、9月9日と10日の13時~18時に開催される。入場無料。

 デスクトップ、ノートとも全面刷新に近い新製品については別記事にゆずり、ここでは発表会のもようと、発表会場で公開された、次世代VAIOノート2機種をレポートする。

●VAIOの勝因は思想の差

 発表会は、“ちょっと応援に来た”という安藤國威社長兼COOのスピーチから始まった。安藤氏は、3年間でVAIOの世界が広がり、AVとITの統合というVAIOのコンセプトが実際の製品として発展し、次の世代に入ろうとしていると述べた。その具体例として当日発表された液晶デスクトップVAIO LXに触れ、子供やお年寄りにも楽しんでもらえる新しい体験だと語った。

 また、VAIOの3年間の実績を評価し、成功の理由としてVAIOには思想があり、他社製品がその特徴だけをまねたとしても“仏作って魂入れず”だと述べた。また、明日発売のCLIEについて、単なる携帯機器ではなく戦略的位置の大きなプラットフォームであると述べ、重要性を強調した。

●VAIOワールドにインターネットサービスを追加

 続いてパーソナルITネットワークカンパニーとコミュニケーションシステムソリューションネットワークカンパニーの木村敬治プレジデントがスピーチを行なった。

 木村氏はこれまでのVAIOワールドは、“つながる”をキーワードにメモリースティックなどによるローカルなネットワークだったが、2000年のVAIOワールドはネットワークサービスとリンクしたものになると述べた。プロダクトとインターネット上のサービスのリンクによりデジタルエンターテインメントの新しい世界を開くとし、フォトサーバーの「イメージステーション」とCLIE向けコンテンツサイトの「CLIE Plaza!」を紹介した。

●次世代VAIOノートは“パーソナルキャスティング”と“パイプ椅子”

 デスクトップ、ノートの順で新製品が発表され、最後になって、この冬から来年にかけての製品化をめざしている次世代VAIOノート2機種が公開された。

 「VAIO GT」は、“パーソナルキャスティング”がキーワード。ポータブルノートの側面にDVカメラ用のズームレンズがそのままくっついたような形状だ。液晶部分は開いた上で反転もでき、レンズ部分も回転するため、まるで液晶付きDVカメラのような形で撮影もできる。

 「VAIO QR」は、“パイプ椅子”がキーワード。持ち歩く際のスタイルを重視しており、パイプ形状の取っ手が特徴的。取っ手から下げた状態で正しく読めるように、これまでのVAIOノートとは“VAIO”の文字が逆に書かれている。本体のサイズは大きくiBookを思わせる大きさだ。ふたを開けた際には取っ手はチルトスタンドとして機能する。

●Expo会場は新製品がいっぱい

 Expo会場には、周辺機器を含めた新製品が並べられており、GTとQRについても、常設ではないものの入れ替わりで展示が行なわれていた。

 また、新しい周辺機器として、バイオの音楽再生用リモコン「バイオ ジョグリモコン」(10月14日発売)、i.LINKハードディスク(10月7日)などが展示されている。参考出品では、メモリースティック関連製品の対応CDプレーヤーや、Bluetooth対応のノートPCやPDAが目新しい。キヤノンのBJプリンタのVAIOカラーバージョンが参考出品されているのも注目だ。

メモリースティック対応参考出品

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□VAIO Expo 2000のホームページ
http://vaio.sony.co.jp/VAIOexpo/

(2000年9月8日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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