プレステ2用DVD赤外線リモコンがついに国内で販売 |
リモートコマンダ | 受光部 | 日本語の説明書 |
受光部が大きいため、隣りのスロットにコンローラを差し込んでいるとかなりきつい | 縦置きにすると、さらに収まりが悪いスタイルになる |
受光部はかなり大きく、本体に取り付けると隣りのコントローラスロットとほとんど隙間がない。また、色が紫のトランスルーセントとなっており、デザイン的にはプレイステーション2にあまりマッチしていない。リモートコマンダは手のひらサイズで、単4電池を2本(別売)使用する。汎用のリモコンをそのまま使っているようで、ボタンの配置や形が工夫されておらず、かなり慣れないと、手元を見ないで操作することは難しいだろう。
このリモコンセットは、基本的に標準コントローラからDVD再生に必要なボタンだけを抜き出し、ワイヤレス化したもの。そのため、できる操作も、使い方も標準コントローラに準じる。ただし、ワイレスになったことと、片手で操作できるようになったことで、操作環境は非常に改善したという印象だ。
受光部の側面にPS/PS II切り替えスイッチが用意されている | 受光部のカバーをはずしたところ。LED、赤外線受光部、スライドスイッチ、コネクタ、IC、周辺回路だけの非常にシンプルな基板 |
リモコンセットのセットアップは簡単だ。受光部はスイッチを「PS II」側にあわせ、コントローラスロットに差し込み、リモートコマンダに電池を入れるだけ。あとは、プレイステーション2のDVDプレーヤーを起動すれば一般的なDVDプレーヤーと同様にリモコン操作できるようになる。なお、リモコンの実体はワイヤレスコントローラのため、プレイステーション2のブラウザなども、リモコンで操作することが可能だ(ちなみに、リッジレーサーVは、うまく操作することができなかった)。
実際の使用してみたところ、一般的なテレビやビデオのリモコンと比べると、受信範囲がせまく、ある程度意識的にリモートコマンダを受光部に向け操作する必要があった。また、理由はわからないのだが、たまにうまく受信してくれないこともあった。リモートコマンダ自体もボタンが引っかかりやすいものだが、販売価格とワイヤレスの片手操作の利便性を考えれば、十分に納得できる範囲だ。
以上のように、普通のリモコンとして十分に機能するRemote Control for PS VCD/PS DVDだが、実は非常に面白い独自機能が搭載されている。それが「SPECIAL」ボタンだ。既報のとおりプレイステーション2のDVDプレーヤー Ver1.00には、裏技的な方法でリージョンコードが2以外のディスクを再生できてしまうバグがある。「SPECIAL」はこのバグを利用するボタンだ。
【SPECIALモード ON】 |
「SPECIAL」はプレイステーション2のDVDプレーヤー Ver1.00のバグを利用したものなので、当然ながらVer1.01では利用できない。また、DVDビデオソフト側がプレーヤーのリージョンをチェックするものなど、従来の裏技で再生できなかったものも再生できない。
実際に編集部でリージョン1のタイトルを数種類、計10回ほどSPECIALモードで起動してみたが、もともと裏技では再生できなかったタイトルを除き、ほぼ100%の確率でリージョンチェックを回避することができた。手作業で行なうと、タイミングがあわず失敗することも多かったので、その意味ではかなり効果が高い機能といえるだろう。
□EMS PRODUCTIONのホームページ
http://www.hkems.com/
□「EMS Remote Control for PS VCD/PS DVD」の製品ページ
http://www.hkems.com/newp.htm
□ゲームスアークのホームページ
http://www.gamesark.co.jp/
□「EMS Remote Control for PS VCD/PS DVD」の販売ページ
http://www.gamesark.co.jp/prodcutscatalog/ps.htm#2207
□関連記事
【プレイステーション2 関連記事リンク集】
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000221/ps2i.htm
(2000年6月22日)
[Reported by furukawa@impress.co.jp]
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