SCEI、PS2ソフト開発者向けミドルウェア発表会を開催 |
株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントは、プレイステーション2のソフトウェア開発者を対象とした「Tools and Middleware Expo 2000」を21日から3日間開催する。基本的には3Dグラフィックなどの開発ツールや周辺機器に関するデバイスドライバの展示が中心だが、3Dサウンドテクノロジーなど、冬以降に発売されるゲームに収録されるであろう興味深いテクノロジも出展された。
ソニー株式会社のホームネットワークカンパニーは、2スピーカーのみで360度の3D音響を実現できる「PlayStation 2用3Dサウンドミドルウェア」を出展した。デモでは、宇宙空間で接近してくる無数の隕石に対して、コントローラを操作することで聞く位置を変更し、その臨場感を確かめるというもの。会場の都合でスピーカー位置が接近していたにもかかわらず、なかなかの臨場感だった。デベロッパに対して9月には提供できるとしているため、組み込まれたゲームが登場するのは冬以降になると思われる。
このほかでは、アクセスとオムロンがモデム用ドライバと通信ミドルウェアを展示。実際にオムロン製のモデムをUSBで接続しホームページの表示を行なっていた。接続できるのはモデムおよびTA。文字入力はソフトウェアキーボードで行ない、展示されたバージョンではメール機能は搭載されていなかったが、「メール機能もこれから組み込んでいく」とまだ開発途中であることを明らかにした。デベロッパに提供されるSDKに関しては「秋から冬を目標としている」という。
また、オムロンソフトウェアは「モバイルWnn」を展示。すでにデベロッパに提供可能な状態で、デモを試してみた感触では変換スピードも速くなかなか快適だった。
PlayStation 2用3Dサウンドミドルウェアのデモ。スピーカーの位置が近いこともあり、後ろの回り込みが若干弱い。ちなみに360度なので、上から下といった表現も可能 | ホームページを表示したところ。アイコンに関してはこれからブラッシュアップし、使いやすいものを実現するという | モバイルWnnのデモ風景。プレイステーション2ということでパワー的にはなんの問題もないという |
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
(6月21日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.scei.co.jp/index-s.html
(2000年6月21日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp]
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