WLI-CB-G54

12月12日 発表

　株式会社メルコは12日、IEEE 802.11g規格に対応した新製品を発表した。今後、同社の無線LANの主軸は11gにシフトすることになる。

　IEEE 802.11gは現在、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers ～米国電気電子技術者協会)によって標準化が進められている草案。

　そのため、正確には規格とは言えないが、来年の5月にも正式な規格として承認される見込み。同社新製品は11gが承認され次第、ファームウェアアップデートにより正式対応する予定。それまでは草案に準拠する形で対応する。

　11gの特徴は、IEEE 802.11bと同じ2.4GHz帯を利用することで、11bとの互換性を保ちながら、最大54Mbpsの高速通信に対応した点。同じく54Mbpsに対応したIEEE 802.11aより、チップ価格が安く、屋内での通信安定性も優れているという。

　同社はこれまで11aと11bのラインナップを揃えていたが、11aの製品は開発中止となり、出荷もされない。同社によれば、11a/gコンボという形はあり得るが、11a単体の新製品展開は一切ないという。

　今回発表されたのは、PCカード「WLI-CB-G54」、4ポートスイッチングHub内蔵の個人向けアクセスポイント「WLA-G54」、企業向けアクセスポイント「WLM2-G54」の3製品。価格はWLI-CB-G54が13,200円、WLA-G54が30,500円、WLM2-G54が128,000円。

　発売は、WLI-CB-G54とWLA-G54が2月上旬で、WLM2-G54が2月下旬だが、米国では来週にも出荷開始される。同社によれば、11gが未承認なため、“2.4GHz帯/OFDM方式の製品”という言い方をすれば世界初の製品だという。

　同社では、現時点では11g対応チップは生産量が少ないため、他社がすぐに追従することはないが、今後の無線LANのメインストリームは11gになるものと見ており、2004年には11gの市場シェアが50%に達すると予想している。

WLA-G54	WLM2-G54

□メルコのホームページ
http://www.melcoinc.co.jp/
□製品情報 (WLI-CB-G54)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wli-cb-g54/
□製品情報 (WLA-G54)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wla-g54/
□製品情報 (WLM2-G54)
http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/w/wlm2-g54/

(2002年12月12日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]