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ラオックス、2002年度業績予想を大幅下方修正
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秋葉原のラオックス・ザ・コンピュータ館 |
11月15日発表
ラオックス株式会社は15日、2002年度の業績予想を下方修正したと発表した。
●長引くデフレとPC低迷により大幅下方修正
これによると、中間期(2002年4月~9月)の連結業績予想では、売上高を当初予想の950億円から825億8,800万円に、経常利益を0円からマイナス9億8,200万円に、純利益をマイナス4億円からマイナス12億7,100万円に修正。売上高の修正額は120億円を超し、マイナス13.1%という大幅な下方修正となっている。
ちなみに2001年中間期実績は売上高899億5,100万円、経常利益がマイナス5億5,900万円、純利益がマイナス8億7,100万円。すべての数値で今回予想値が前期実績を下回っている。
通期(2002年4月~2003年3月)の連結業績予想では、売上高を2,000億円から1,730億円に、経常利益を12億円からマイナス7億8,000万円に、純利益を3億円からマイナス30億円に修正。売上高はマイナス13.5%の下方修正となった。
2001年通期実績は売上高1,798億円、経常利益マイナス8億5,600万円、純利益マイナス19億4,800万円で、経常利益以外の数値が前期実績を下回る厳しい予想となっている。
同社は中間期業績の下方修正の理由として、デフレによる商品単価下落と、PCを中心とした情報機器の低迷をあげている。下期もこの傾向は継続するとして、通期も下方修正となった。
●不採算店舗はリストラ、PC店でも家電を販売
業績改善への施策は、既存店舗対策、顧客満足度向上、インセンティブビジネスの拡大などをあげた。
既存店舗対策としては、11月に7店舗をリニューアルし、PC専門店でも家電を販売するなどPC重視の商品構成を見直し、既存店舗の活性化を図る。が、活性化困難な店舗は業態変更、閉店、転貸などを早急に実施するとしており、今期中に複数店舗のリストラを計画、下期予想には12億円のリストラ費用を見込む。さらに秋葉原にある店舗は再編成を実施するとしているが、再編内容の詳細は明らかにされていない。
顧客満足度向上については、顧客満足度の品質管理基準ISO 9001の認証をすでに6店舗で取得しており、今後も取得店舗を増やす。また、メンバーズカードを導入、顧客の固定化とリピート率向上を目指す。
また、粗利率の高いインセンティブ・ビジネスに注力するとしており、ビー・ビー・テクノロジー株式会社とのADSL回線加入受付業務などを強化していく。
なお役員報酬については、2001年10月より一部を返上している。
10月に開店したAsoBitCity | ラオックスのメンバーズカード |
□ラオックスのホームページ
http://www.laox.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.laox.jp/information/pre/021115.html
□関連記事
【10月9日】ラオックス、エンターテイメント専門店「AsoBitCity」を明日開店
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1009/laox.htm
(2002年11月15日)
[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]
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